777X | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

ボーイング次世代機の開発・量産に日本5社参画
大型旅客機「B777X」、三菱重工など



ボーイングのレイ・コナー民間航空機部門社長兼CEO(手前中央)と、次世代大型旅客機「777X」の開発・生産に参加する日本企業関係者ら=12日、東京都港区(那須慎一撮影)


 ボーイングは12日、次世代大型旅客機「ボーイング777X」の開発・量産事業に、三菱重工業など日本企業5社が参画することで合意したと発表した。5社は777Xの主要構造物の21%分の開発・製造を担う。

 日本企業5社は三菱重工のほか、川崎重工業、富士重工業、新明和工業、日本飛行機。高い技術や納入実績が評価された。各社は、自動化設備など777X向けの設備増強を急ぎ進める考え。

 777Xは、新型エンジンの搭載や複合材主翼を採用した最新鋭機。エアバスなど競合機と比べ燃費を12%削減、運航コストを10%削減できるという。すでに、全日本空輸など航空5社から259機を受注している。

 777Xは2機種あり、このうち777-9Xは2017年に製造を開始し、初号機の引き渡しは20年を予定している。

 記者会見に出席した日本航空機開発協会の大宮英明理事長(三菱重工業会長)は、「これまでボーイングとは長い信頼関係を築いており、今回も貢献していきたい」と意気込みを語った。

 5社のうち三菱重工業は、777Xの製造に対応するため、組み立ての自動化に対応する新ラインを、現在777を製造している広島工場内に、早ければ今年度中に着工することを明らかにした。


次世代大型旅客機「777X」開発・生産への参加で調印した大宮英明・日本航空機開発協会理事長(三菱重工業会長、左)とボーイングのレイ・コナー民間航空機部門社長兼CEO=12日、東京都港区(那須慎一撮影)