戦没者1843柱納骨 千鳥ケ淵墓苑で拝礼式
産経ニュース拝礼を終えられた眞子内親王殿下=26日午後、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑
第2次大戦中に海外などで亡くなった身元不明の戦没者を慰霊する厚生労働省主催の拝礼式が26日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた。秋篠宮家の長女眞子内親王殿下が初めて出席された。
国の遺骨収集団などがモンゴルやインドネシアなどから持ち帰り、遺族に引き渡すことができない遺骨1843柱を新たに納骨。これまでに納められた遺骨と合わせると36万96柱に上る。
安倍晋三首相、遺族代表らも出席。田村憲久厚労相の式辞を佐藤茂樹副大臣が代読し「今後も遺骨の帰還に力を尽くす。先の大戦の教訓を継承し、世界の恒久平和に貢献していくことを誓う」と述べた。
厚労省は平成15年度から収集した遺骨の一部を対象にDNA鑑定を実施しているが、25年度末時点で身元が判明したのは936人にとどまる。
戦没者を慰霊する拝礼式に参列された眞子内親王殿下。左は安倍首相=26日午後、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑