天皇皇后両陛下ご動静。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 




栃木県佐野市の郷土博物館を視察される天皇、皇后両陛下。右は田中正造像=21日午後3時11分(代表撮影)

(21日・水/宮内庁発表分)

 【午前】

 両陛下 東京から東北新幹線で栃木県小山市へご移動

 両陛下 小山市から御料車で栃木市へご移動

 両陛下 渡良瀬遊水地の概要ご聴取(栃木市・藤岡遊水池会館)

 【午前・午後】

 両陛下 ご会食《栃木市長、市議会議長》(同)

 【午後】

 両陛下 渡良瀬遊水地ヨシ原浄化施設ご視察(栃木市)

 両陛下 時間調整のため藤岡遊水池会館お立ち寄り(同市)

 両陛下 佐野市郷土博物館ご視察(佐野市)

 両陛下 佐野市から御料車で栃木市へご移動

 両陛下 栃木市から東武鉄道で日光市へご移動

 
 天皇、皇后両陛下は21日、1泊2日の「私的ご旅行」で栃木県に入り、足尾銅山の鉱毒対策で作られた渡良瀬遊水地などを訪問された。強い風雨の中、傘を手に遊水地のヨシ原を散策し、鳥や植物について案内役へ熱心にご質問。皇后陛下は「ずいぶん鳥の声が聞こえる。オオヨシキリの声」と笑顔で話された。佐野市郷土博物館では鉱毒問題に取り組んだ田中正造が明治天皇へ手渡そうとした直訴状をご覧になった。



足尾環境学習センターを視察される天皇、皇后両陛下=22日午前、栃木県日光市(蔵賢斗撮影)

栃木県を私的に旅行中の天皇、皇后両陛下は22日午前、日光市足尾町の「足尾環境学習センター」を訪問された。足尾銅山の鉱害で荒れた山に、植樹が進んできた歴史をたどる展示などをご覧になった。

 両陛下は、18年前から緑化に取り組むNPO「足尾に緑を育てる会」の鈴木聡会長(61)らの説明でセンター内を見て回り、岩肌が出ている周辺の「松木渓谷」の山々に、少しずつ緑化が進む様子もご覧に。

 同会の活動でボランティアが延べ約16万本を植樹しており、両陛下はこうした活動の苦労などについて、耳を傾けられた。

 午後はトロッコ列車で群馬県に移動しながら新緑の景色を楽しみ、夜には帰京される予定。