国連人権理で拉致解決訴え
産経ニュース国連人権理事会への出席を前に、記者の質問に答える拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(左)。右は増元照明事務局長=16日午前、成田空港
拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(75)らは16日、スイス・ジュネーブで17日に開かれる国連人権理事会に出席するため、成田空港を出発した。人権理では、北朝鮮の人権に関する調査委員会の最終報告書が提出される。
政府の拉致問題対策本部によると、家族会の増元照明事務局長(58)も同行。飯塚さんは日本政府代表団の一員としてスピーチし、拉致問題の早期解決への協力を呼び掛ける。支援組織「救う会」によると、拉致被害者の家族が人権理の通常会期の会合で発言するのは初めてという。
現地では、政治犯収容所など北朝鮮の人権侵害の実情を脱北者らが訴える国際人権団体主催の行事にも参加する。
飯塚さんは出発ロビーで「人権理で初めて話せるだけでも大きなアクセントだ。(拉致問題の解決に向けた)良いきっかけになる」と語った。