「ディス・イズ・コリアン」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 



【新・悪韓論】靖国参拝批判で露呈した韓国の非常識。
ソウルの国立墓地参拝は「絶対善」の矛盾。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140109/frn1401090727000-n1.htm


昨年末から今日まで、韓国のマスコミは飽きることなく、安倍晋三首相の靖国神社参拝の関連記事を書き続けている。

 そんな中で「ディス・イズ・コリアン」と思ったのは、韓国で最大発行部数を誇る「朝鮮日報」が3日の日本語サイトにアップした「靖国神社に長蛇の列、位牌(いはい)の前で1年の願い事」という見出しのルポ風記事だった。

 日本人なら、見出しを見ただけで「何っ、これ」と思うだろう。

 靖国神社に位牌があるというのだ。靖国神社とは「1年の願い事」を祈る神社であるというのだ。これが「韓国で最大発行部数」の新聞の、東京特派員が書いた記事なのだから、泣けてくるではないか。

 しかし、どこの国の評論家にしても、新聞記者にしても、いや、政治家や高級官僚や外交官にしても、「自国の常識」から抜け出して、「他国の現実」を眺めるのは極めて難しいことだ。

 韓国の国立墓地には、戦没者の遺体が埋葬されている。「靖国神社とは、韓国の国立墓地のようなもの」と習っていれば、「遺体が埋葬されている」と考えて当然だ。

 それなのに、「遺体」ではなく、「位牌」と書いてくれたのは、「韓国メディアの対日理解史の上で画期的な進歩の1コマ」と評価すべきなのかもしれない。現に多くの韓国人は今でも、「靖国神社にはA級戦犯の遺体が埋葬されている」と思っているようだから。

思い出すのは、韓国ジャーナリズムの中で“ピカイチの知日派”とされた評論家だ。私が時事通信社の政治部記者で、与党クラブのサブキャップから野党クラブのキャップに昇格したときのことだ。

 訪ねてきてくれた彼に「野党キャップになった」と話したところ、彼は言った。

 「それは気の毒に。実入りが全然違うだろ。いいよ、今日は私がおごるから」

 かの国の記者は、担当先、つまり取材先から金品を(それも月給のように定期的に)もらうことが当たり前だった。その“ピカイチの知日派”は「日本の記者も当然そうだ」という思い込みから抜け出せず、与党担当から野党担当へ-それは収入が相当減ったはずだと「確固たる判断」をして、私に同情してくれたわけだ。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は元旦、国立墓地に参拝した。そこは戦没者だけでなく、(新潟日赤センター爆破未遂事件の)テロリストから、ベトナム戦争でのレイプ・虐殺者らまで眠る場所だが、彼らは「愛国者が眠る所」と信じている。

 大統領に限らず、塊(かたまり)としての韓国人は「相対的思考」ができない。すなわち、「われわれの知識だけが絶対に正しい」のだから、靖国参拝は絶対に許せず、ソウルの国立墓地参拝は「絶対善」なのだ。

 他国を観察する際には、「自国の常識」から脱皮することを肝に銘じたい。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。