天皇皇后両陛下ご動静。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 


両陛下、ニューデリーの庭園で歓迎を受けられる。
皇后陛下、53年ぶりご再訪を「センチメンタルジャーニー」


庭園を訪問し、市民や在留邦人と交流される天皇、皇后両陛下=1日午前、インド・ニューデリー(松本健吾撮影)

【ニューデリー=今村義丈】

 インド訪問中の天皇、皇后両陛下は1日午前(日本時間同日午後)、中近世の霊廟(れいびょう)が残るニューデリーのロディー庭園を散策し、子供らから歓迎を受け交流を深められた。インド側は、皇室の菊の御紋を思わせる黄色のキク科の花束などを贈り、53年前のご訪問時を知る人も駆けつけ、半世紀ぶりの縁を祝った。  集まったのはインドの子供たちや在留邦人ら計約280人。庭園入り口には、花をモザイクのようにはりあわせ、両国の国旗を描いた幅4メートルほどの絵が飾られ、両陛下を出迎えた。  
 
 両陛下が姿を見せられると、子供らは一斉に手のひらをひらひらと回転させ歓迎。幼稚園児のトマール・アールナビーちゃん(5)が「ウエルカム」と皇后陛下に花束を渡すと、両陛下は「サンキュー」とにこやかに手を握られた。  父がインド人、母が日本人のアグラワル・多羅ちゃん(5)は、53年前のお二人の写真を見て描いたという絵をプレゼント。皇后陛下は「これはいただいてもいいの?」と顔をほころばせて受け取られた。  当時13歳で、君が代などを歌ったりしてお迎えしたというラル・チャンドさん(66)は「再びお会いできて本当にうれしい。かわりなくお元気だった」と感慨深げに語った。  

 こうした歓迎のなか、皇后陛下は女子学生に英語で「センチメンタルジャーニー」と、感慨深い再訪であることを語られた。  同日夕(同夜)は日本大使公邸で、53年前の訪問時に植えた菩(ぼ)提(だい)樹(じゅ)をご覧に。植樹日は12月1日で、陛下は「今日がその日ですか」と高さ17メートルに成長した木を見上げられ、皇后陛下も「ずいぶん大きくなりましたね」と話されたという。その後、現地で活動する各界の日本人85人と懇談された。


インド・ニューデリーのロディー庭園を訪問し、少女から歓迎の花束を受け取られる天皇、皇后両陛下=1日午前、インド・ニューデリー(松本健吾撮影)

インド・ニューデリーのロディー庭園を訪問し、デリー市民や在留邦人と交流される天皇、皇后両陛下=1日午前、インド・ニューデリー(松本健吾撮影)

インド・ニューデリーのロディー庭園を訪問し、散策される天皇、皇后両陛下=1日午前、インド・ニューデリー(松本健吾撮影)