シン首相夫妻ら出迎え。
ニューデリーの空港に到着され、シン首相夫妻のお出迎えを受ける天皇皇后両陛下=30日午後、インド・ニューデリー(松本健吾撮影)
【ニューデリー=今村義丈】天皇、皇后両陛下は30日午前、東京・羽田空港から政府専用機でインドに向け出発し、現地時間同日夕(日本時間同日夜)に首都ニューデリーのパラム空軍基地に到着された。基地では、シン首相夫妻やクルシード外相らとにこやかに握手された。同国で首相と外相がともに出迎えるのは異例の歓待という。
昨年、日本と国交樹立60周年を迎えた同国との親善のための訪問で、皇太子・同妃時代の昭和35年以来、53年ぶりの公式訪問となられる。 羽田空港で、陛下は「このたびの私どもの訪問が国交樹立60周年を迎えた両国の相互理解と友好関係のさらなる増進に資するよう願っております」とあいさつされた。ニューデリーのホテルで両陛下は、ショールを渡されるなどヒンズー教の伝統的な歓迎を受け、笑顔で応じられた。
ニューデリーでは国賓の公式歓迎式典などに臨まれる。4日から南部のチェンナイ(旧マドラス)も訪れ、伝統舞踊の学校や障害者協会を訪問される予定。6日に帰国される。
インドへ向け出発した政府専用機内で歓談する天皇、皇后両陛下=30日午後0時26分(日本時間)、政府専用機内(代表撮影)
昭和35年、インドを公式訪問し、訪れた農村で歓迎を受けられる天皇、皇后両陛下(当時皇太子同妃両殿下)(共同)