(29日・金/宮内庁発表分)
【午前】
陛下 皇太子殿下に国事行為臨時代行に関する勅書のご伝達(皇居・御所)
【午後】
陛下 ご執務(御所)
天皇、皇后両陛下が、台風による大規模な土砂災害で多数の死者が出た伊豆大島(東京都大島町)を来年1月にも、日帰りでお見舞い訪問される方向で、宮内庁が東京都などと調整していることが29日、関係者の話で分かった。
早ければ1月下旬を想定。空路で島を訪れ視察し、自宅を失い避難生活を送る人々を見舞われることなどが検討されている。
両陛下は10月16日の災害発生直後から被害状況に心を痛め、同20日の皇后陛下のお誕生日に予定されていた祝賀行事などをお取りやめに。同21日には犠牲者への追悼と被災者への見舞いなどのお気持ちを、側近を通じ東京都へ伝えられた。
伊豆大島では台風26号の豪雨による土石流で今月28日時点で35人の死者が確認され、4人が行方不明。200棟超の住宅が被害を受け、多くの住民が避難生活を余儀なくされている。
両陛下、インドへご出発 53年ぶり公式訪問
インドへ御出発される天皇、皇后両陛下=30日午前、東京・羽田空港V1スポット(蔵賢斗撮影)
天皇、皇后両陛下は30日午前、日本との国交樹立60周年を昨年迎えたインドの公式訪問のため、羽田発の政府専用機で出発された。現地時間同日夕(日本時間同日夜)にニューデリーに到着される予定。12月6日に帰国される。首席随員は日印協会会長の森喜朗元首相。
両陛下は羽田空港で、皇太子同妃両殿下や秋篠宮同妃両殿下をはじめとする皇族方や、安倍晋三首相ら三権の長らの見送りを受けられた。陛下は「この度の私どもの訪問が、国交樹立60周年を迎えた両国の相互理解と友好関係のさらなる増進に資するよう願っております」とお言葉を述べられた。
両陛下の海外ご訪問は平成24年5月の英国以来で、同年2月の陛下の心臓ご手術後2度目。インドへはお立ち寄りも含めると4度目だが、公式訪問は皇太子・同妃時代の昭和35年に昭和天皇のご名代で赴かれて以来、53年ぶりとなる。
今回は首都ニューデリーと南部のチェンナイ(旧マドラス)をご訪問。ニューデリーでは大統領官邸での国賓の公式歓迎式典のほか、「インド独立の父」と呼ばれるガンジーが火葬された「ラージ・ガート」への供花、定礎式に参列した「インド国際センター」の約半世紀ぶり再訪などに臨まれる。チェンナイでは、伝統舞踊の学校や障害者協会を訪問される予定。