(26日・土/宮内庁発表分)
【午前】
両陛下 東京から飛行機で熊本県へご移動
【午後】
両陛下 知事、県議会議長、県警本部長からあいさつ、少時ご歓談(合志市・熊本県農業研究センター)
両陛下 知事より県勢概要ご聴取(同)
両陛下 国立療養所菊池恵楓園ご訪問・ご供花《ハンセン病療養所》(合志市)
【夜】
両陛下 第33回全国豊かな海づくり大会絵画・習字優秀作品ご覧、引き続きレセプションご臨席(熊本市・ホテル日航熊本)
両陛下 提灯奉迎にお応えになる(同)
国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」を訪れ、献花を前に一礼される天皇、皇后両陛下=26日午後、熊本県合志市
両陛下、ハンセン病療養所で供花。入所者「心洗われた」
天皇、皇后両陛下は26日、「第33回全国豊かな海づくり大会」臨席などのため熊本県を訪問された。この日は国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(合志市)を訪れ、1288人の遺骨が安置される納骨堂で供花、入所者と懇談された。28日に帰京される。
恵楓園に到着した両陛下は、入所者を外界と隔てていたコンクリート製の「隔離の壁」など、ハンセン病に関する資料をご覧になった。
納骨堂の前では、深く礼をし、白菊の花束をそれぞれ供えられた。
入所者との懇談では、「苦労もずいぶん多かったのではないですか」「これから寒くなるから気をつけてください」と声をかけられ、皇后陛下が両膝をついて入所者の話に耳を傾けられる場面もあった。
両陛下は、これまでもハンセン病患者に心を寄せてこられた。全国にあるハンセン病療養所14カ所のうち11カ所を訪ねられており、今回は12カ所目。
納骨堂前で両陛下をお迎えした自治会の志村康会長代行(80)は「心が洗われる気持ちがした。(ご訪問は)社会がハンセン病の歴史への認識を深めるきっかけになる」と話した。
集まった人たちに手を振られる天皇、皇后両陛下=26日午後、熊本市中央区
国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」を訪れ、入所者に声を掛けられる天皇、皇后両陛下=26日午後、熊本県合志市