【浪速風】(10月23日)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/131023/wlf13102313360013-n1.htm
衆院予算委での安倍首相のゴルフ答弁が面白かった。「バンカーに入ってしまった。先に崖があるんじゃないかと心配して、ずっとパットで打ったって出ない。で、我々はサンドウェッジを持った。ボールはグリーンに乗ろうとしている」。バンカーはデフレ、サンドウェッジはアベノミクスである。
▼ゴルフを知らない人に説明すると、バンカーとはコースに障害物として設けられた窪地で砂が入っている。脱出に苦労するので、ゴルフ好きで知られた英首相ロイド・ジョージは「最も尊敬するゴルファーはスフィンクスである。2000年もバンカーにいるのに泣き言ひとつ言わない」と嘆息したほどだ。
▼夏休みにゴルフで英気を養った安倍首相は、ナイスショットでバンカーを脱出する自信があるのだろう。それとも野党とスコアで大差がついた余裕か。球聖ボビー・ジョーンズの言葉を贈る。「強引なプレーは愚策だが、自分ならできると思うなら大胆に挑戦すべきだ」