【皇室ウイークリー】(301) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










雅子妃殿下10年ぶりの全国障害者スポーツ大会ご臨席。

愛子内親王殿下、初等科運動会の障害物競走で1位に。



 天皇、皇后両陛下は体育の日の14日、東京辰巳国際水泳場(東京都江東区)で行われた第13回全国障害者スポーツ大会「スポーツ祭東京2013」の水泳男女混合200メートルリレー(知的障害)を観戦された。

 全国障害者スポーツ大会は、五輪と国際身体障害者スポーツ大会(現在のパラリンピック)が東京で行われた翌年の昭和40年にスタートした「全国身体障害者スポーツ大会」が起源。両陛下は皇太子・同妃時代から平成元年までほぼ毎年、開会式や競技観戦に臨席されていた。

 24年ぶりのご臨席となったこの日、両陛下が手を振って入場されると、会場からは歓声と大きな拍手が起こった。両陛下は各チームがゴールするたびに拍手を送られた。

 皇太子ご夫妻も、12日午前に味の素スタジアム(東京都調布市)で行われた開会式、13日午後の東京体育館(渋谷区)でのバスケットボール・車椅子バスケットボール観戦と、2日連続で同大会の行事に臨席された。

皇太子妃雅子さまの同大会へのご臨席は平成15年の静岡県での第3回大会以来、10年ぶり。開会式典は長時間になることなどから当初は皇太子さまお一人でのご予定だったが、雅子さまも「これまで全国障害者スポーツ大会に心を寄せられて」(小町恭士東宮大夫)おり、最終的に臨席を決められた。雅子さまは大会ボランティアに声をかけ、「がんばってください」と励まされた。

 14日の閉会式には高円宮妃久子さまが臨席し、「一人でも多くの障害者の方が積極的にスポーツを楽しみ、自己の身体・精神を鍛え、より高い目標に向かって、充実した毎日を送られることを期待しております」と述べられた。

 両陛下は16日、ホテルオークラ東京(東京都港区)で「高松宮殿下記念世界文化賞」25周年記念レセプションに、常陸宮ご夫妻とともに臨席された。両陛下は映画監督のフランシス・フォード・コッポラ氏ら受賞者夫妻と握手し、祝意を伝えられた。

 同日夜の第25回授賞式では常陸宮さまが、主催の日本美術協会総裁として受賞者5人に顕彰メダルを授与された。

皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは12日、学習院初等科(東京都新宿区)で、6年生として小学校生活最後の運動会に参加された。

 午前中は6年生の障害物競走にご出場。70メートルの間にハードル越えや網目くぐり、跳び箱、トンネルと盛りだくさんのコースだが、宮内庁によると、愛子さまは全力疾走し、1位でゴールされた。午後には全国障害者スポーツ大会開会式を終えて駆けつけられたご夫妻の前で、6年生全員での組み体操に臨まれた。

 春ごろから同級生と練習を繰り返されてきたという愛子さま。2人組での「サボテン」と「倒立」では同級生を支える役を務められた。最後の7段ピラミッドでは最下段の中央に。約120人が作り上げた演技に保護者らから大きな歓声が起こり、ご夫妻も拍手を送られた。皇太子さまは2台のカメラを盛んに使われ、雅子さまは潤んだ目でご覧になっていた。
皇太子さまは同日夜、今年の世界文化賞受賞者、プラシド・ドミンゴ氏のコンサートを鑑賞された。ドミンゴ氏が、東日本大震災直後の平成23年4月に行った来日公演で日本語で披露した唱歌「故郷(ふるさと)」を再び歌うと、皇太子さまは大きな拍手を送られた。

 秋篠宮さまは17日、客員教授を務める東京農業大学の世田谷キャンパスで学生らに講義をされた。同大によると、秋篠宮さまは大学院で「遺伝育種学」を担当されている。