朝鮮総連中央本部、法人が50億1千万円で落札
競売にかけられた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地、建物の落札者を決める開札が17日、東京地裁民事執行センターであり、「アバールリミテッドライアビリティーカンパニー(Avar Limited Liability Company)」名の法人が50億1千万円の最高価格で落札した。中央本部をめぐる入札は今回が2度目。入札は2件あり、入札の下限である買い受け可能価額は、前回と同じ約21億3400万円。
地裁は購入資格などを審査し、22日に売却の可否を判断する。中央本部の土地は約2390平方メートル、建物は地上10階、地下2階で、延べ床面積は約1万1740平方メートル。JR飯田橋駅徒歩約4分の好立地で、売却基準価額は約26億6800万円。
入札は今月3~10日に実施。総連は入札に参加できず、落札者の意向によっては立ち退きを迫られる可能性もある。
中央本部をめぐっては、経営破綻した在日朝鮮人系信用組合から不良債権を引き継いだ整理回収機構(RCC)に約627億円の債務返済を命じた平成19年の東京地裁判決が確定。RCCの申し立てを受け、地裁が中央本部の競売手続きを進めていた。
今年3月に行われた1回目の入札では、鹿児島県の宗教法人「最福寺」が45億1900万円で落札したが、期限までに代金を調達できないとして、5月に購入を断念。このため競売手続きがやり直しになり、9月に再入札が公告されていた。
アバールリミテッドライアビリティーカンパニー(Avar Limited Liability Company)←検索しても出てきません。