滋賀・饗庭野演習場
防衛省は24日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)に配備されている米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが参加する初の本土での日米共同訓練を、陸上自衛隊の饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)で10月7~18日に実施すると発表した。オスプレイは16日に1、2機が参加する予定で、敵陣地の攻撃を想定し、陸自隊員が搭乗して降下訓練などを行う。
日本側から陸自の約150人、米側から在沖海兵隊約180人が参加する。防衛省はこの共同訓練を沖縄から本土にオスプレイ訓練を移転する負担軽減策の一環と位置づけており、訓練の本土移転を今後も進めていく方針だ。
防衛省の辰己昌良報道官は記者会見で「米海兵隊と戦術面の相互運用性を向上させるにあたり、高い機動力と輸送力をもつMV22を使用することは日米双方に有益だ」と述べた。
このほか、高知県で10月下旬に行われる防災訓練にも米軍のオスプレイが参加することが決まっている。防災訓練は南海トラフ地震を想定し、駐屯地や海上を舞台に患者搬送や捜索救難などを演習する。