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首相、海賊対処の海自視察「誇りに思う」

“地球儀外交”アフリカでも。


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海上自衛隊海賊対処部隊の拠点で隊員らと食事をともにする安倍晋三首相=27日昼(日本時間27日午後)、ジブチ




中東・アフリカ4カ国歴訪中の安倍晋三首相は27日昼(日本時間同日午後)、日本の首相として初めてアフリカ東部ジブチを訪れ、ソマリア沖アデン湾で海賊対処にあたる海上自衛隊部隊の拠点を視察した。海自は海賊対処で活動を拡大させ、ジブチに置く自衛隊史上初の海外拠点を基軸にアフリカでの情報収集も強化。地球儀を俯瞰(ふかん)する安倍外交はアフリカでも加速させる。(ジブチ 峯匡孝)

 「(ソマリア沖で)海域の安全を守ることは日本にとって死活的に重要で、国際社会の平和と安定、繁栄に不可欠だ」

 首相は海賊対処部隊の拠点で隊員約100人に訓示した。平成21年3月の任務開始以来、部隊が護衛した船舶に海賊被害が出ていないことに、「国際社会からも高く評価されている。心から誇りに思う」と賛辞を惜しまなかった。

 アデン湾は、欧州から地中海、スエズ運河、紅海を経てインド洋につながるシーレーン(海上交通路)の要衝で、年間2万隻が航行する船舶のうち1割は日本船籍や日本企業が運航する船舶だ。

海自は護衛艦2隻、P3C哨戒機2機を海賊対処任務に派遣している。

 護衛艦はアデン湾の900~1100キロの航路で民間船舶を船団方式で警護。12月からは2隻のうち1隻をゾーンディフェンスで民間船舶を守る多国籍の連合任務部隊に振り向ける。上空で警戒監視にあたるP3Cも哨戒能力の高さを買われ、より広範な海域での任務を要請されている。海自部隊の拠点では、レンジャー資格を有する数十人の陸自隊員が警備にあたる。

 ジブチには、米仏両軍がそれぞれ2500人程度を駐留するなど、アフリカ随一の軍事情報サークルが形成されている。

 首相は視察後、記者団に対し「国際的な協力で海賊対処を強化する必要がある」と述べ、多国籍部隊の訓練への参加を検討する考えを示した。

 また、政府高官は「今回の首相訪問で政府専用機がジブチに着陸することに意味がある」とも指摘する。人質事件が再発すれば、必要な機材を積んだ政府専用機をジブチに送り、陸自隊員を乗せた上で現地に急派し、邦人を保護する作戦を想定しているのだ。

 ただ、海外で邦人を陸路で輸送する際の武器使用基準の緩和は公明党への配慮で見送られたままで、政治が克服すべき課題も多い。