旧開智学校の特別展示室を視察され、松本市立博物館の窪田雅之館長からオルガンについて説明を受ける天皇、皇后両陛下=24日午前10時8分、長野県松本市(代表撮影)
長野県を訪問中の天皇、皇后両陛下は24日午前、松本市で、明治前期に小学校の校舎として建てられた擬洋風建築「旧開智学校」を視察された。
両陛下は、現在は教育博物館となっている建物内で、昔の学習机などを鑑賞し、明治天皇が訪れた際に使われた部屋もご覧になった。古いオルガンのある部屋では、明治に作曲された県歌「信濃の国」の演奏をお聞きになり、皇后陛下は「疎開先でこれを聞きました」と話された。
明治6年開校の開智学校は「日本最古の小学校のひとつ」といわれる。現在残るのは同9年に建築された旧校舎で、国の重要文化財に指定されている。