【皇室ウイークリー】(291) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 


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ホームステイのため米国行きの航空機に向かわれる佳子内親王殿下=3日午前、成田空港(代表撮影)




 秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは3日、米マサチューセッツ州のハーバード大教員夫婦宅で約1カ月間、ホームステイを経験するため、民間機で渡米された。初めてご両親と離れて外国を訪問した佳子さまは、英語漬けの毎日を送られているという。

 出発のために3日午前、成田空港に赴かれた佳子さま。バッグを肩にかけ、首にネックレスという装いで、見送りの宮内庁職員らに「ありがとうございます」と笑顔であいさつし、航空機に乗り込まれた。同日深夜(現地時間同日午前)には、同州ボストンの空港に到着された。

 日本からは秋篠宮家のお世話をする女性職員も同行したが、間もなく帰国。あとは警備のために皇宮警察の皇宮護衛官が1人残っているだけだという。すでに、ロッキー山脈など自然豊かな中西部のコロラド州にも旅行されたという佳子さま。9月4日の帰京までに、たくさんの貴重な経験をされることだろう。

 6日は広島が、9日は長崎が68回目の原爆の日を迎えた。天皇、皇后両陛下はそれぞれの原爆投下時間に、皇居・御所で黙とうされたという。

 日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后さまは7日、東京都港区で、功績を残した看護師をたたえる「フローレンス・ナイチンゲール記章」の授与式に臨席された。名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、高円宮妃久子さまも臨席されたが、病気療養中の皇太子妃雅子さまはお出ましにならなかった。

8日には、皇后さまが国立国会図書館国際子ども図書館(東京都台東区)で児童文学作品などの展示会を鑑賞された。その際、幼少時の思い出を語られる場面もあった。

 皇后さまは1998年にインドで行われた国際児童図書評議会(IBBY)ニューデリー大会のビデオ講演で、児童文学者、新美南吉の名作「でんでんむしのかなしみ」を取り上げられているが、展示会にはこの作品の絵本もあった。皇后さまは幼い頃を振り返り、「おじが話して聞かせてくれました。耳から聞いた記憶しかないんでございますよ」と明かされた。

 皇太子さまは3、4日、ボーイスカウトの国際キャンプ大会「日本ジャンボリー」視察のため山口県をご訪問。豪雨被害についても説明を受けられた。6日には雅子さまとご一緒に東京都渋谷区で、東日本大震災からの復興PRに取り組む中高生の「OECD東北スクール」取組発表会に臨席された。中高生らの大きな励みになったようだが、その陰には、一人の少女が雅子さまに送った手紙があった。

 経済協力開発機構(OECD)の知見を生かした同スクールでは、中高生約100人がパリでのイベント開催に向け、議論やさまざまな活動を重ねている。主催者側によると、福島県いわき市出身の高校2年生、釣巻洋子さん(17)は、新聞で雅子さまが東北の復興に深い関心をお持ちだと知り、「自分たちの活動を知っていただければ」と、手紙をしたためた。

この手紙は外務省関係者のはからいで、雅子さまの元に届いたようだ。当日、皇太子ご夫妻の先導役を務めた釣巻さんに、雅子さまは「お手紙、ありがとうございました」と声をかけられたという。釣巻さんは「あたたかい言葉をいただき、泣きそうになりました」と話した。

 5、6日には常陸宮ご夫妻が岩手県を訪問された。華子さまは、被災者に「これからも元気に過ごしてください」と声をかけられたという。

 桂宮さまは9日、発熱のため、大事をとって東京大学医学部付属病院(東京都文京区)に入院された。