明日の「亡国のねじれ」のなかの「国家再興の萌芽」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





西村眞悟の時事通信 より。



先に、この度の参議院選挙において、与野党の「ねじれ」など、寝ていても解消すると書いた。
 とはいえ、与党の、面々は本日まで寝たままでいなかったようだが、起きてたとしても寝てたのと同じ結果が明日に出る。

何故なら、国民は、四年前の民主党政権誕生からの道筋が、実は「亡国のプロセス」だったことを明確に知ったからである。
 そして、このことは非常に分かりやすかった。
 あの総理大臣を観よ、これだけで十分、という訳だ。
 あの、鳩、菅、そして、この二人の次に総理になっただけのぬるっとした男。
 鳩は、パスポートを与えて海外に出すこと自体が国の恥である。
 また最近、あの、菅が、福島第一原発所長の吉田昌郎さんが亡くなった途端にハイテンションになり、安倍総理を訴えたようだ。
 その当時を知る吉田昌郎さんがいなくなったので、安心して訴えたのが見え見えではないか。その卑劣さが明々白々になった。
 従って彼は、炎天下のアスファルトの上に出てきた干からびたミミズのようになるだろう。
 以上が、民主党という、まことに分かりやすい「亡国のプロセス」であった。

 では、この与野党の「ねじれ」が解消した後の、明日から何が始まるのか。
 それは、与党という、まことに分かりにくい
「亡国のねじれ」即ち「亡国のプロセス」である!
 そもそも、
 分かりやすい与野党の「ねじれ」は有害で、
 分かりにくい自民党と公明党の「ねじれ」は無害なのか。
 さらに、
 自民党内の「ねじれ」とは何か。
 戦後という体制の中に潜在する亡国の要素を凝縮しているのが「自民党という現象」ではないか。
 
 この「自民党という現象」から生み出されたものは、次の通り。
 総理大臣の靖国神社不参拝(支那、朝鮮の意向に従属する)
教科書検定における近隣諸国条項(支那、朝鮮の言うとおりの教科書にする)
河野洋平官房長官談話(従軍慰安婦強制連行という虚偽を認めた)
村山富市総理大臣談話(日本は侵略国であり悪をなした国だとした)
非核三原則
武器輸出三原則
田母神俊雄航空幕僚長の更迭(日本を素晴らしい国と書いた祖国を愛する将軍を犯罪者のように非難した)

 つまり、民主党の分かりやすい亡国のプロセスに顕れたものの「根っこ」は、全て既に自民党の中に存在しているではないか。
 従って、自民党こそが亡国の実態で、それが表面に分かりやすい形で顕れた現象が民主党政権だったと観るべきである。

 よって、明日以降、
 表面上は与野党の「ねじれ」が解消したなかで、
 同じ「亡国のプロセス」は分かりにくい伏流水として依然として流れていく。
 
 即ち、総理大臣が靖国神社に八月十五日に参拝することを阻止する得体の知れない圧力、
 尖閣を断固防衛し沖縄本島に対する間接侵略を断固阻止する体制を構築させない圧力、
 さらに憲法改正を阻止する圧力、
 これら全ての亡国の圧力は、与党内に存在し、中国共産党の内政干渉を国民の目の届かないところで招き入れていく。

 さて、このような状況の中にあって、
 私は何を目指したのか。
 さらに諸兄姉に何を心がけてほしいのか。
 これを述べておきたい。

私は、この参議院選挙を、
「亡国のプロセス」が進行する中における我が国の抑止力を高める絶好のチャンスと受け止めた。

 以前、アメリカのCIAの元幹部が私に次のように言った。
「CIAを退職して三年経っているから言うが、アメリカの議会や政府筋からCIAに対する日本に関する情報提供要請で何が一番多いと思う」
「・・・、何だろう、言ってくれ」
「それは、日本国民の中に、どれだけ、核保有、核抑止力獲得の意識が高まっているのかに関する情報だよ」
 そして、このことを聞いてから、
 私は、自分の選挙では必ず核抑止力獲得の必要性を述べるようになった。
 このことを述べることによって、世界に対して我が国の核抑止力を高めることができる、これが選挙における私の任務だと判断したからだ。

 同様に、諸兄姉、この度の選挙において、我々ができること。即ち、如何なる票の山が顕れれば、我が国の抑止力が高まるのだろうか。
 つまり、アメリカや中国や朝鮮は、何を観ているのか。

 それは、
 比例区、つまり日本全国の津々浦々において、
 「中山恭子(きょうこ)」と書かれた票の山がどれだけの高さに達するのか。
 さらに、
 「石井義哲(よしのり)」と書かれた票の山がどれだけの高さに達するのか。
 である。
 
 中山恭子さんは、財政の専門家であり、
十三年前のウズベキスタン大使の時に、イスラム過激派に拉致された日本人を過激派の頭目と命をかけて直談判をして救出し、
十一年前に、北朝鮮に拉致された被害者五名を一旦日本に帰国させ再び北朝鮮に送り返して拉致問題の決着を付けようとした日朝両国の外交当局の隠された思惑を、政府内にいて一人で断固阻止した。
 従って、
 「中山恭子」と書かれた票の大きさは、
 日本国民の拉致された同胞の断固救出の思いがどれだけ大きいのかを世界に示す。
 即ち、日本は、本来の強さを取り戻し、国民を断固救出する意思を強化し実現する方向に向かうことを明らかにする。
 特に、北朝鮮と中国は、注目している。

 石井義哲さんは、航空自衛隊の空将補で空軍のエキスパートである。
 田母神俊雄航空幕僚長更迭の際、幕僚長の部下であった石井さんも、断固として幕僚長の側に立った。
 かつて、ナチスドイツの台頭に対して、イギリスのチャーチルは、イギリス空軍増強の必要性を強く主張した。
 ドイツに制空権を明け渡せば、海洋国家イギリスの海と領土は奪われるからである。
 同様に、現在、年々驚異的に強化される中国共産党の海空における軍事力に対して、海洋国家である我が国の空軍力の強化は、死活的に重要であり急務である。
 従って、この危機に際して、
「石井義哲(よしのり)」と書かれた票の山の大きさは、
 明らかに日本国民の尖閣防衛の決意の強さ、即ち国防の熱意を中国共産党に見せ付けるものであり、この票自体がF15戦闘機二百機分の抑止力となる。

 諸兄姉、以上が、我々一人一人がなし得る、我が国家の抑止力強化の方策である。
 しかも、この方策こそ、亡国のねじれのなかにおける
「国家再興の萌芽」を生み出す大道だ。
 千里の道も一歩からという。
 明日が、その一歩だ。






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