【皇室ウイークリー】(288) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









両陛下、久々の東京駅貴賓室ご利用へ。

眞子内親王殿下、初めて単独での地方ご公務に。





天皇、皇后両陛下は今週もさまざまな公務に臨み、18日には皇居・御所で今月22、23日に予定される福島県訪問について宮内庁総務課長から説明を受けられた。今回の福島県訪問では、両陛下が少し早めに東京駅に赴き、貴賓室で東北新幹線の出発時間を待たれることになった。これまで、東京駅では警備上の配慮などから両陛下が出発直前に到着される移動スケジュールが設定されてきたが、今月4、5日の岩手県訪問で新幹線出発が遅れたことから、陛下のお考えで改められた。

 岩手県ご訪問では、両陛下の車が皇居を出て東京駅に向かう途中、大型トレーラーの車列に出くわした。交通上の配慮から車列の通行を優先したが、その結果、駅到着がずれ込み、東北新幹線の出発も遅れることに。時間にして2分程度だったが、側近によると、陛下は公共交通機関への影響を考え、「あってはならないこと」というお気持ちを示された。そこで宮内庁は今回、少し早く出発していただくことにしたという。

 その結果、使われることになったのが、両陛下と皇族方、外国の賓客のために東京駅に設けられている貴賓室。最近、両陛下が立ち寄られることはほとんどなくなっていたが、昨年10月の丸の内駅舎リニューアルで新しくなり、久しぶりにご利用の“栄誉”に浴することになった。

皇后さまは18日、東京都渋谷区のBunkamuraオーチャードホールで、小児がん征圧キャンペーン・チャリティーコンサート「生きる2013~小児がんなど病気と闘う子どもたちとともに~」を鑑賞された。

 終了後に車でお帰りの際には、雨の中、多くの人たちが「皇后さま」と呼びかけた。皇后さまは窓を開け、吹き込んでくる風雨にもかまわず、手を振って応えられた。側近によると、周囲は「大丈夫ですか」と心配したが、皇后さまは「大丈夫、大丈夫」とおっしゃっていたという。

 以前から検討が続いている皇太子ご夫妻の宮城県ご訪問については、皇太子妃雅子さまのご体調に配慮しながら宮内庁と県などが時期の調整を進めている。一部週刊誌では8月20日にご訪問予定と報道されたが、宮内庁の小町恭士東宮大夫は19日の定例会見で、「両殿下はこの夏に(東日本大震災の)被災地をご訪問になりたいというお気持ちなので鋭意調整を行っているが、具体的にお知らせするには至っていない」と述べた。

 秋篠宮ご夫妻は16、17日に秋田県を訪問、「第10回海フェスタ」の記念式典に臨席された。ご夫妻の長女、眞子さまは19日、「アジア太平洋こども会議」25周年記念行事臨席のため、福岡県を訪問された。21歳の眞子さま。単独の公務で地方を訪問されたのは、今回が初めてだ。

福岡市に到着した眞子さまはまず、アジアの美術作品を収集・展示する「福岡アジア美術館」(博多区)をご視察。在日韓国人2世の画家が描いた抽象画などを鑑賞し、担当者の説明に何度もうなずきながら耳を傾けられた。

 今春から学習院大文学部教育学科で学んでいる秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが8月に、夏休みを利用して米国でホームステイされる方向で宮内庁が調整していることが16日に明らかになった。宮内庁関係者によると、マサチューセッツ州にある秋篠宮妃紀子さまの知人宅でホームステイなどを体験し、9月上旬に帰国されるという。

 寛仁親王妃信子さまの長女、彬子(あきこ)さまは17日、日本の伝統文化を子供たちに伝える一般社団法人「心游舎(しんゆうしゃ)」の活動のため、民間機でシンガポールへ出発された。