緊迫北東アジア、列国の軍事力。4 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





中国、北朝鮮の陰で軍拡した韓国 

厄介な反日アドレナリン

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130712/plt1307120722001-n1.htm




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中国や北朝鮮の陰に隠れて、着実に軍備増強を続けてきたのが韓国だ。

 そもそも韓国は、最大の軍事的脅威である北朝鮮に対抗すべく、陸軍を中心に総兵力約66万人(自衛隊の約3倍)の戦力を維持し続けてきた。韓国軍は現在、陸軍兵力約52万人(陸上自衛隊約14万人)、戦車約2400両(陸自約760両)をはじめ、海兵隊約2万7000人、海軍艦艇約190隻(海上自衛隊143隻)、空軍の作戦機約610機(航空自衛隊主要機450機)を擁し、数の上では自衛隊を凌駕している。

 しかも徴兵制を敷く韓国の予備役は450万人。自衛隊の予備兵力は4万人に満たず、韓国の兵力がいかに強大かが分かる。韓国は、軍の近代化と軍事力強化のために国防費を10年以上連続で増額し続けており、10年連続減額され続けた日本とは大違いである。

 戦後のすさまじい「反日教育」と「反日報道」で洗脳された韓国人にとって、スポーツであろうが何であろうが“対日戦”は特別なものとして映る。韓国人はいざ日本と戦うとなれば、たちまち“反日アドレナリン”なる韓国人独特の“ホルモン”が分泌され、士気は高揚して猛烈なパワーを発揮する。“反日アドレナリン”などといえば、キツイ冗談かと思うかもしれないが、万が一、日本と韓国が事を構えるときには間違いなく分泌される韓国の“最強兵器”なのである。

 これまで陸軍中心だった韓国軍は近年、空軍および海軍の戦力拡充に努めている。

 加えて、韓国海軍の艦艇の名称が気にかかる。最新鋭強襲揚陸艦に付けられた名称は極めて挑発的な「独島(島根県・竹島の韓国名)」。韓国初のイージス艦には「世宗大王」。世宗大王とは、15世紀に日本の対馬を侵略した国王だ。こうした韓国海軍の姿勢には、戸惑いと同時に不信感を抱かざるを得ない。さらに、初代内閣総理大臣である伊藤博文公を暗殺したテロリストの「安重根」という艦名を持つ潜水艦もある。

 こうした艦名から、日本に対するむき出しの敵意を感じるのは筆者だけではないだろう。


近代化が進む韓国空軍には、航空自衛隊のF15J戦闘機を性能面で上回るF15Kが配備されている。韓国空軍はこのF15Kを60機調達する計画だが、導入時のエピソードが不愉快極まりない。F15Kが配備されるや、当時の韓国空軍参謀総長が自ら乗り込んで、竹島上空を示威飛行している。

 韓国軍の兵器で最も警戒しなければならないのが「巡航ミサイル」だ。

 韓国は、射程1500キロにも達する巡航ミサイル「玄武IIIC」を開発した。この巡航ミサイルの主たる標的は、北朝鮮の軍事施設や核施設だが、飛ばす方向を変えれば、日本の主要都市や自衛隊基地も攻撃できる。

 「反日」で盛り上がる韓国-。実は、日本にとっての軍事的脅威となっていたのである。

 

■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 

 軍事ジャーナリスト。1963年、滋賀県生まれ。法政大学卒。軍事・安全保障・外交問題などをテーマに、テレビ番組のキャスターやコメンテーターを務める。航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院・非常勤講師。著書に「国防の真実-こんなに強い自衛隊」(双葉社)、「東日本大震災秘録-自衛隊かく闘えり」(同)、「尖閣武力衝突-日中もし戦わば」(飛鳥新社)など。