十倉好紀東大大学院教授から研究内容の説明を受ける天皇、皇后両陛下=17日午前、東京・上野の日本学士院会館(代表撮影)
天皇、皇后両陛下は17日、東京・上野の日本学士院会館で「日本学士院第103回授賞式」に臨まれた。今月10日から体力低下などのため皇居・御所で静養していた皇后陛下が、約1週間ぶりに皇居の外でのご公務に復帰された。
車で会場に到着した皇后陛下は、玄関の階段を1段1段、ゆっくりと上られた。陛下は皇后陛下の腕に手を添えられていた。
今回の「日本学士院賞」受賞者は9人の研究者。16世紀ドイツの宗教改革者、マルティン・ルターの研究者として知られる東京大大学院の松浦純教授(63)と、通常の物質では見られない性質を示す「強相関電子材料」の研究で功績がある理化学研究所の十倉好紀(とくらよしのり)・創発物性科学研究センター長(59)は「恩賜賞」も併せて受賞した。