西村眞悟の時事通信 より。
明治初期、西郷南洲は、はるばる荘内から自分に合うために鹿児島まできた荘内藩士達に次のように言った(西郷南洲遺訓)。
人を相手にせず、天を相手にせよ。
天を相手にして、己を盡て人を咎めず、
我が誠の足らざるを尋ぬべし。
そこで、主に韓国が我が国を非難している戦時売春のことに関して、国内外で日々繰り返される議論に対する私の方針を述べておきたい。
まず第一に、私の方針の土台は、この西郷南洲の心である。
従って私は、大阪の知事と市長が私を罵っても反論せずにきた。私は、彼らの言葉を聞く国民の方が彼らよりよく分かっているのを知っているので、反論の必要はないと思っている。
彼らは、私を非難して天に向かって唾を吐いているのだ。
何故なら、私は事実を言ったからだ。
何故彼らは、事実を言った私を非難して貶めるのか。
その動機のいじましさを、本人だけが分からないのだ。
さて、内外の反日ネットワークが国際社会に広めた戦時売春婦(いわゆる慰安婦)は日本軍の性奴隷というウソの宣伝を、二年前に政権末期の李韓国大統領が反日パフォーマンスに使った。 さらに、韓国政府と活動家は、在韓日本大使館前やアメリカのニュージャージーに「慰安婦少女の像」まで立てるに至った。
なお、性奴隷つまり慰安婦の日本政府による強制連行は証明されない、即ち、そのようなことはなかった、ということは既に一九九二年から九三年までの学者研究者間の激しい論争で決着が付いている(「よくわかる慰安婦問題」、西岡力著)。
このことを肝に銘じて忘れることなくこの問題に対処していただきたい。
つまり、現在は、我が国を貶めるウソが「慰安婦少女の像」などで国際社会に広められている由々しき事態なのだ。
従って、まず、この国際社会の状況と、此に対する我が国内の状況の本質を掴む必要がある。
国際社会の状況は、東アジアの二カ国による、日本から名誉を剥奪して有利な地位を確保しようとする国際謀略戦(戦争)が展開されている。
この謀略戦に対して真実をもって戦わなければ、ウソ=性奴隷が真実とされて国際社会に定着し、我が民族の名誉は剥奪される。
断じてこの謀略を許してはならない。
しかしながら、この国際状況に対応する我が国内の状況は、日々ご存じの通りだ。
単純明快に言えば、
政界及びマスコミは「外交(戦争)」だとは思っていない。
そして、何をしているのか。
ご存じのように「国内で足の引っ張り合い」をしている。
つまり、反日活動家に同調して、苦し紛れに事実を言った者の人格を貶めて、自分だけはすこしはましだと思ってもらおうとしている。
前にも本時事通信で書いたが、
「内政の失敗は一政権の崩壊で片が付くが、
外交の失敗は国を滅ぼす」
しかし、現在の我が国内政治は、慰安婦に関する事態が、国を滅ぼす「外交の失敗」につながってきていることを理解していない。
既に、大阪市長がどうこうなって片が付く問題ではなく、
深刻な「外交の失敗」へ至る問題なのだ。
それが分からず、同志であるべき者の足の引っ張るのだ。
政治家ではない。他人の足を取る人気取りだ。
しかしながら、私は、この反日活動家に迎合した政界に比べて、日本国民のレベルは遙かに立派だと日々全身で感じてきた。 そして、この星の数ほどいる心ある日本国民のなかに、
この外交戦に勝利して我が国と民族の名誉を護る力がある。
従って、私は、国内の「足の引っ張り合い」に参加しない。
このような人を相手にせず、日本に対する誠を貫く。
誠を貫くとは、日本を信じて天を相手にすることである。
自分の足らざるところを厳しく尋ねながら。
これから、政界は、
真の真贋(本物と偽物)の選別に向かいます。
この流れは必然だ。
何故なら、そうしなければ国が滅びるからです。
同志諸兄姉、ともに国を護りましょう。