【皇室ウイークリー】(279) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






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ブルネイのボルキア国王夫妻を出迎えられる天皇、皇后両陛下=5月13日、皇居・御所(代表撮影)





 天皇、皇后両陛下は13日、来日したブルネイのボルキア国王夫妻を、皇居・御所でのお茶にお招きになった。両陛下は国王夫妻を御所の車寄せまで出迎え、室内に案内された。また、陛下は13~16日、皇居・宮殿で平成25年春の勲章と褒賞受賞者、配偶者ら計約7500人と会い、お礼の言葉をお受けになった。

 皇后さまは14日、国立劇場(東京都千代田区)で、江戸時代の人形浄瑠璃作家、近松門左衛門の名作文楽「曽根崎心中」をご覧になった。脳出血を乗り越えて活躍を続ける人間国宝の人形遣い、吉田簑助さん(79)がヒロインの人形「お初」を操ったが、日本芸術文化振興会の茂木賢三郎理事長によると、皇后さまは終演後、簑助さんと会い、「お体いかがでいらっしゃいますか」と気遣われたという。劇場を出るときには、集まった観客らに「お騒がせしました」と声をおかけになった。


皇太子さまは13日、東京・上野の国立科学博物館で、人類が地球各地に拡散した道のりや厳しい環境を生き抜く人々の文化を紹介する特別展「グレートジャーニー 人類の旅」(フジテレビなど主催)を鑑賞された。実際に世界各地を旅した探検家の関野吉晴さん(64)と同博物館の篠田謙一・人類史研究グループ長から説明を受け、真剣な表情でお聞きになった。

 皇太子さまは、過去に南米・アマゾンで売買されていた人間の干し首の展示もご覧になった。10年近く展示が控えられていたが、奇習が商業的に利用されていたという事実を知らせる意義もあり、博物館側があえて再公開に踏み切ったものだ。篠田グループ長によると、皇太子さまは「小学生で初めて博物館に来たとき、これを見ました」と明かされたという。

 極寒の地で、生きるために動物を捕まえて食べる民族と同じように、発酵状態のセイウチの肉を口にする関野さんの映像もご覧に。関野さんによると、皇太子さまは「どんな味がするのですか」と尋ねられた。関野さんが「発酵食品と同じで、慣れるとやみつきになります」と答えると、表情を崩されたという。

 オランダで約11年ぶりの海外公務を果たされた皇太子妃雅子さまについて、宮内庁の小町恭士東宮大夫は17日の定例会見で「お疲れはたぶんまだ残っていらっしゃる」と明らかにした。外出されることもほとんどないという。来月には皇太子ご夫妻が東日本大震災の被災地、宮城県を訪問されることも検討されているが、小町東宮大夫は「検討はしている。ただ、(雅子さまは)オランダに行かれて、それですべてのことがおできになるわけでない。医師とも相談しながら(検討する)」と述べるにとどめた。


宮内庁は13日、来年成人される秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまのティアラ(宝石付き小冠)の制作業者公募を始めた。予算は約2890万円。

 ティアラは、成人の女性皇族が国内外の要人と会う公的な場で着用されるもので、華美に過ぎない品格が求められる。メンテナンスも必要で、宮内庁はかつて宝飾大手「ミキモト」(東京・銀座)と随意契約を結んでいたが、平成15年に成人された寛仁親王家の次女、瑶子さまのときから東京・銀座の時計台で有名な「和光」も加えた2社の指名競争入札を導入。今回は広く業者を募る公募となった。

 近年の公共調達では業者間の競争がより強く求められており、同庁は、秋篠宮さまご夫妻や佳子さまにご意見を聞いた上で、デザインも比較検討できるコンペ方式を採用したという。どんなティアラになるのか、今から楽しみだ。




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