緊急時の在外邦人救出、陸上輸送が可能に。
自衛隊法改正案を決定。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130419/plc13041910090008-n1.htm
政府は19日午前の閣議で、海外での争乱など緊急時に邦人を救出するための自衛隊法改正案を閣議決定した。現行の航空機・船舶に加え、車両での邦人輸送を認めることが柱。また輸送中の保護対象者を拡大し、現地で面会する家族や随行の政府関係者らも武器で防護できるよう改める。
車両が追加されたことにより、航空機や船舶が待機する空港や港までの陸路も装甲車などで邦人を保護できるようになる。派遣要件も現行の「安全が確保されていると認めるとき」との表現を「(外相と防衛相が)危険を避ける方策を協議し、安全に輸送できると認めるとき」などと改め、明確化する。
自衛隊法改正は1月のアルジェリア人質事件を受け与党のプロジェクトチームが検討、3月に安倍晋三首相に提言していた。正当防衛などに限定される武器使用基準の緩和も検討されたが、憲法解釈の変更が必要で、公明の慎重姿勢もあり保護対象拡大にとどめた。
首相は16日の衆院予算委員会で、今回の改正案について「任務を遂行するための武器使用はできない。宿題は確かに残った」と述べ、さらなる法整備の必要性に言及している。