天皇陛下は14日午前、バーレーンのサルマン皇太子とお住まいの皇居・御所で会見された。
宮内庁によると、サルマン皇太子が来日後に京都で金閣寺を訪問したことに話が及ぶと、陛下は、昭和25年に金閣寺が焼失する以前の姿を見たことがあると語られたという。同日午後には高円宮妃久子さま、皇太子さまもサルマン皇太子とお会いになった。
18日には皇居・東御苑の桃華楽堂で恒例の「音楽大学卒業生演奏会」が行われ、皇后さまが皇太子ご夫妻、秋篠宮さま、高円宮家の長女の承子さま、次女の典子さまと一緒に鑑賞された。
東京芸大など5大学の卒業生による能楽やクラシックの演奏が披露され、皇太子妃雅子さまも、隣の皇太子さまや承子さまと時折言葉を交わしながら、盛んに拍手を送られた。
秋篠宮ご夫妻は20日、東京都港区で東日本大震災復興チャリティー試写会に臨み、映画「舟を編む」をご覧になった。
主催者側によると、ご夫妻は会場に入る直前、試写会に招待された福島県の高校生らの控室をご訪問。震災で家族を亡くした生徒らと、ボランティア活動の話などをして懇談された。緊張した様子の高校生らに「これからも頑張ってくださいね」と励ましの言葉をかけられた。
会場では、出演した俳優の松田龍平さんと宮崎あおいさんの出迎えを受け、一緒に映画を観賞された。
映画には、出版社の辞書編集者が登場。辞書に載せる言葉の使用例を集める「用例採集」、言葉の意味を書く「語釈執筆」など、辞書編集の専門用語が多く使われている。
鶏をテーマにした研究などにより、タイの大学から10の名誉博士号を授与されている秋篠宮さま。主催者側によると、終了後に松田さん、宮崎さんと懇談し、「『用例採集』が興味深かったです」「タイ語の辞典に『語釈』を書いたことがあるんです」などと経験談を明かされた。
27歳の宮崎さんは、秋篠宮さまと同じ「11月30日」が誕生日といい、紀子さまは「殿下とちょうど20年違うんですよ」と、親しく言葉をかけられた。秋篠宮さまも「そうです。誕生日が一緒なんです。『篤姫』(NHKの大河ドラマ)のころからよく見ていました」と話されたという。
22日には、秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが通われていた学習院女子高等科の卒業式が、東京都新宿区の学習院戸山キャンパスで行われた。佳子さまは紀子さまと登校し、祝福の声に「ありがとうございます」と応じられた。
学習院によると、女子高等科の卒業生は201人で、式では1人ずつ名前を呼ばれて立ち上がった。「3年中組」の佳子さまは、「秋篠宮佳子内親王」と呼ばれたという。式では国歌、学習院院歌のほか、昭和天皇の母である貞明皇后が昭和9年に女子学習院に贈られた唱歌「月の桂」も歌われた。
佳子さまは高校卒業と大学入学に当たり、宮内庁を通じて「高校の3年間、充実した日々をすごすことができました。これからも様々な経験をしていきたいと思います」と感想を述べられた。秋篠宮ご夫妻も、「高等学校において得た貴重な経験とよき想い出を大切にしつつ、今後も様々な事柄に接しながら、自身の関心を深めていってほしいと願っております」とお気持ちを明かされた。
皇族方は今週も多くの公務を行われた。
寛仁親王家の長女、彬子さまは17日、愛知県を日帰りで訪問し、社会福祉法人「とよた光の里」のコンサートを鑑賞された。