南北朝鮮が日本を糾弾する慰安婦の強制連行は、幾ら過去の資料や記録を探しても証拠が一切出て来ない。そもそも事実無根なのは朝鮮人が誰よりもよく知っている。嘘を百編ついても、証拠は都合良く現れない。そこで一計を案じた。日本政府に謝罪させればいいじゃないか、と。
ふつうの国なら大物政治家が、自国に無実の罪を被せる虚偽の証言などする筈もない。ところが日本は他国と事情が違う。案の定、村山や河野や宮沢が簡単に頭を垂れた。ついでに眉間に皺をよせ涙ぐんだりもした。日本軍が関与しましたと筋違いな詫びを述べ、民間の寄付に政府も税金を投入し「何とか平和基金」から元売春婦に見舞金を配った。
こうなると朝鮮人は居丈高になる。ほら見ろ、日本は悪いことをしたじゃないか。首相や政府高官が詫びて、見舞金まで配ったじゃないか。今さら、強制連行はなかったとは云わさんぞ。1000年間、恨み続け、補償と謝罪を要求してやるニダ。嘘と捏造で日帝の犯罪を責め立てるニダ。
昨日の衆院予算委員会 における辻元議員の質問もこの一環だ。慰安婦問題 で安倍首相がブッシュ 大統領に謝罪したことを印象づけるのが狙いだった。ところが、謝罪した事実はないと首相自身が完全否定した。その上、午後に登場した維新の中山議員が慰安婦強制連行は朝日新聞の捏造だと暴露した。辻元敗れたり、朝鮮勢力敗れたりの瞬間に、日本を愛する国民は心を躍らせた。
ところが、だ。問題の「謝罪」なる言葉が飛び出した2007年の安倍・ブッシュ 会談後インタビューを見て、がっかりした。なぜなら安倍首相は明らかな謝罪の言葉こそ発っさないものの、「辛酸を舐められた元慰安婦の方々に心から同情する」「その方たちが極めて苦しい状況におかれたことについて申し訳ない気持で一杯である」と述べているのだ。これじゃ大統領が「安倍さんの『謝罪』を受け入れる」と返すのも当たり前だ。
悲しい境遇の人々に「同情する」のは勝手だが、「申し訳ない気持」になる必要はない。神妙な顔で反省する風に装えば、相手が好感を持ってくれると思うのは、日本人同士の付き合いをベースにした誤解だ。自分が犯罪者の嫌疑をかけられたなら、無実を訴えるのが先だ。何ら真実を語ることなく被害者に同情し、申し訳ないと神妙な顔をすれば、あらぬ誤解を招く。罪を犯しながら罪も認めぬ卑怯者の印象すら与えかねない。
日本政府は真実を明らかにして、国際社会に向かい「われわれの先人は無実だ」と述べる責任がある。安倍首相は胸を張って、その先頭に立って欲しい。荒稼ぎした売春婦に同情したり、申し訳ないと詫びてはいけない。日本的な優しい表現は、自国を窮地に陥れるだけだ。