西村眞悟の時事通信 より。
昨日に引き続き、むしゃくしゃして気になるので指摘しておきたい。
それは、TPP日米交渉のことである。結論は、次の一言。
It`s Extraterritorialitiy, Stupid.
「問題は、治外法権だよ、馬鹿」
ということ。
この表現は、ブッシュ大統領を選挙で破った時にクリントン氏が使った「問題は、経済だよ、馬鹿」
it`s Economiy Stupid.
を真似した。
まず第一に、
安倍総理は、就任するだけで株価が上昇し円安というスタートで、日本経済のマインドを明るくし、
次に、アセアン訪問とこの度のアメリカ訪問によって日本とアセアンと日米の絆を確認した。まことにすばらしい流れである。祝福したい。
あれほどの暗愚、愚鈍の者達が、大切な三年間以上にわたって、
総理大臣をたらい回しにしたあとだから、誰が総理になってもよく見えるのであるが、
本来の日本は強靱なんだ、このままで決してへこたれない、という日本の潜在的底力が、民主党内閣解体を促し政権交代となった。
この明るい方向への歴史的転換が安倍さんへの祝福となって作用している。
従って、議会人として、安倍さんと共に喜び大いに励ましたい。
あとは、靖国神社参拝に関して、
参拝するかどうかは「曖昧に」とか、「今は、ここで、エー、お答えしないほうがいいのでは・・・」とか、
つべこべ言うのをいつ止めるのか見守りたい。
安倍さんよ、
貴殿は訪米して直ちにアーリントン墓地に参ったんだろう。
その訪米の目的は、民主党が滅茶苦茶にした日米同盟の信頼関係の確認だ。
そうであれば、何故、訪米の前に靖国神社に参拝しなかったのだ。 貴殿の訪米に関して、むしゃくしゃするのはこのことだ。
靖国神社に参拝してそのまま羽田に向かい
エアーフォースワンに乗りワシントンに着いて
直ちにアーリントン墓地に参るのだ。
そして、オバマ大統領との会談冒頭、
「かつて敵味方に別れて闘った日米両国の勇敢な将兵の霊に、
日米は今、共に歩む同盟国になっています、と伝えてきた」、
と正々堂々と述べる。
さらに、
「貴官もアメリカ大統領として東京の靖国神社に参っていただきたい」
と誘う。
これほどの日米の絆の確認はない。
戦った者同士が、お互いの英霊を讃えあう、
これほどの強固な繋がりがあろうか。
これこそ、外務省ではなく、
「政治主導」でなければ為しえない。
そして、これを為せば、中共、朝鮮のいう「靖国神社問題」など、一挙に消えてなくなる。
これが外交ではないか。
「曖昧」は、弱さの表れだ。まだまだ君はひ弱だ。
靖国において、中共や朝鮮の意向に縛られて「曖昧」に終始して、 健康が維持され任務を全うできると思うなよ。
靖国に参り英霊の加護を祈れ。
そうでなければ、克服できない国難が迫っている。
It`s YASUKUNI,Stupid.
さて、本題に入るが、その結論は冒頭に述べた。
かつてアメリカの高官は、カナダやメキシコと自由貿易協定を締結したとき、「彼等は、如何なる約束をしたのか理解していなかった」とほくそ笑んだ。
そして、協定締結後に明らかになったのは、カナダやメキシコは、「アメリカのルール」で塗りつぶされた。つまり、アメリカの多国籍企業にとって国境はなくなり自分のルールで暴れ回ることができるようになった。
その多国籍企業の最大の犠牲者は、アメリカ国民の99%だ。
現在、マスコミも政府も、「TPP交渉参加に際して、事前に全ての関税撤廃を求められるものではないことをアメリカと確認できた」、と賞賛に近い評価をしているが、
少々浮かれすぎではないか。無邪気すぎるよ。
問題は、関税自主権ではなく、治外法権なのだ。
つまり、アメリカのルールが原理主義となり、我が国で暴れ回ることになるか否か。
即ち、医療、株取引など我が国の全ての分野を、原理主義としての「自由競争」や「市場原理」が支配すれば、どうなるか。
これが、TPPに仕組まれた最大の問題なのだ。
今の流れは、TPP交渉参加だ。
もはや、仕方がない。
しかし、その上で、
アメリカとのTPP交渉において、我が国内のルールを、アメリカ多国籍企業戦略に委ねてはならない、これは我が国の国柄、独自性の問題であり、断じてこの課題から目を逸らしてはならない。
そして、同時に、アメリカとの集団的自衛権行使を表明し、軍備増強への努力を目に見えて進めることが重要だ。
TPPではなく、ここが同盟の証しであることを忘れてはならない。