【皇室ウイークリー】(266) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 








天皇、皇后両陛下は10日、7日から静養していた葉山御用邸(神奈川県葉山町)から帰京された。8日には秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さま、次女の佳子さまが合流されていた。宮内庁の山本信一郎次長の12日の定例会見によると、いっしょに食事を取るなどして過ごされたという。

 両陛下は今年も元旦から忙しく過ごされていたが、葉山では「『静養らしい静養』をしていただけたのではないかと同行者から聞いている」(山本次長)。昨冬のこの時期(18日)には陛下は心臓手術を受けられたが、風岡典之長官は14日の定例会見で「両陛下は特にお変わりなくお過ごし」と説明。健康面で大きな不安がないことを明かした。

 側近によると、静養先でも散策をしたほか、普段からテニスなどの運動を心がけておられるという。

 皇太子さまは12日、東京・両国の江戸東京博物館で、特別展「尾張徳川家の至宝」を鑑賞された。国宝の源氏物語絵巻に見入り、「すばらしいですね」と話された。

 また、和歌の文字を絵柄に埋め込んだ国宝「初音蒔絵鏡台」の前では、「(文字を)全部探すのは大変ですね」と案内役に話された。

 先週の【皇室ウイークリー】(265)で、8日に皇太子ご夫妻が東宮御所で、峰久幸義・前復興庁事務次官から説明を受けられたことを伝えたが、宮内庁の小町恭士東宮大夫は15日の定例会見で、ご説明の内容が「東日本大震災からの復旧・復興の現状の課題」「今後の取り組み」だったと明らかにした。

 小町東宮大夫によると、ご夫妻は説明を熱心に聴かれ、1時間の予定だった説明時間は約30分間オーバーしたという。東日本大震災の発生から間もなく2年になろうとしているが、被災地と被災者に心を寄せ続けているご夫妻のお姿がうかがえる。

皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さまはせきや発熱などの症状でインフルエンザと診断されたたため、12日から学習院初等科の授業をお休みになった。小町東宮大夫が15日の定例会見で明らかにした。

 愛子さまは9日に発熱があり、11日に検査・診断を受けられた結果、インフルエンザと判明したという。同日まで学校は休みだったが、翌日からはご欠席。現在もお住まいの東宮御所で静養中だが、快方に向かわれている。熱も一時は39度あったが、15日には37度前後まで下がり、徐々によくなられているという。

 愛子さまのクラスは1月下旬にインフルエンザによる欠席者が増え、一時学級閉鎖となっていたが、宮内庁によると、愛子さまも、ご夫妻もインフルエンザの予防接種はお受けになっていたという。周りの宮内庁職員にも感染者は確認されていないという。

 小町東宮大夫によると、皇太子妃雅子さまは愛子さまにずっと付き添っており、お疲れの様子。14日からせきなど風邪の症状がみられているが、「インフルエンザではない」としている。

 高円宮妃久子さまの父、鳥取滋治郎(とっとり・しげじろう)氏が10日、急性白血病のため東京都港区の病院で89歳で死去した。宮内庁によると、久子さまと3人の女王方が、久子さまの母の二三子さんとともにみとられた。同日には両陛下が侍従を通じて弔意を伝えられた。

 悲しみに包まれた高円宮家。宮内庁は久子さまが90日、久子さまの長女の承子さま、次女の典子さま、三女の絢子さまが30日の喪にそれぞれ服されると発表した。15日には「世界らん展日本大賞2013」のため、東京ドーム(東京都文京区)にご一家でお出ましの予定だったが、取りやめられた。

各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮さまは12日、東京・上野公園の東京国立博物館で「日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展『書聖 王義之』」を鑑賞された。

 秋篠宮妃紀子さまは12、13の両日、KKRホテル東京(千代田区)で、「第17回結核予防関係婦人団体中央講習会」に臨まれた。

 常陸宮妃華子さまは12日、高島屋東京店(中央区)で、「第44回現代女流書展」を訪問された。

 常陸宮ご夫妻は14日、ホテルオークラ東京(港区)で「日本デンマーク協会懇親会」に出席された。

 寛仁親王家の長女、彬子さまは9、10の両日、北海道を訪問し、北海道青少年科学文化財団が主催する国際交流のイベント「第35回記念サッポロ・インターナショナル・ナイト」に出席された。14日には東京プリンスホテル(港区)で、競輪とオートレースの振興法人「JKA」の平成24年優秀選手表彰式典に臨まれた。

 桂宮さまは11日、65歳の誕生日を迎えられた。