鳩の逮捕こそ国益。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





夕刻の備忘録 様のブログより。




かつて西松事件に対して「国策捜査だ!」と騒いだ男が居た。「不当逮捕だ!」と叫んだ男が居た。「現行法ですら守られていない現状が問題である」と指摘されてもなお、その主張を取り下げず、執拗に「時の権力者」に迫っていた。

その男はその後まもなく「権力者」になった。あれほど批判した「国策捜査」の御蔭で自党の代表の座が転がり込み、何故かこの男が首相になった、なってしまった。誰が出ても勝てた、準備期間僅か一ヶ月でも代議士になれた選挙である。恐らくは「前代表」であっても選挙の大勢は揺るがず、岩手から総理が出ることになったであろう。

しかし、男が口を極めて罵った「国策捜査」とやらの御蔭をもって、日本史に長く名を残す暗愚が頂点に立ってしまった。そして、その男の汚れた過去が次々に暴き出されていった。不倫、略奪、側近の変死、「故人」献金。そして巨額の脱税である。ところが、「月1500万円の子供手当」と揶揄されたこの巨額脱税は、「国策捜査」によって不問に付されることになった。台所の床下から屋根裏まで調べるといわれる国税も、この件に関しては誠に手ぬるい仕事ぶりであった。

正当な捜査を「国策」と叫んで妨害し、自らの疑惑に関しては実に見事に逃げ切った。あれが「国策捜査」なら、これも明らかに「国策捜査」である。あれが「国策捜査」でなくても、これは立派な「国策捜査」である。流石に「世襲はダメだが、自分だけは許して欲しい」と言い切った男である。その「国策捜査ぶり」は、次の首相の「領収書問題」にまで及んでいる。それが彼等の体質なのである。

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我々は三年三ヶ月の間、「ねじ曲がった世界」に住まされていた。嘘吐きが堂々と官邸の主としての豪奢な日々を過ごし、その一方で我々は、空白だらけの「首相動勢」に、唯々溜息を吐くだけの虚しい暮しを強いられていた。

しかし我々は、この男を政界から追放することに成功したのである。「総理経験者は議員を続けるべきではない」と断言した男が、それを平然と撤回し、「次期選挙にも出馬する」と言い続けていた。ところが選挙区情勢を分析し、大敗必至の予想に恐れを為したこの男は、「立候補取り止め」を受け入れざるを得なかったのである。

今や「無職の一般人」である。しかし、そう考えているのは、国内事情をよく知る我々日本国民だけであって、海外に出れば、あんな異常者でも「元総理」として遇される。その見解は、「かつて日本を統べた者」のそれとして、一定の力をもって拡がっていく。

「私の任期中は領土問題はなかった」と言ったその次の瞬間、出掛けるべきではない国にノコノコと出掛けていき、「日本は領土問題の存在を認めるべきだ」と言い放ったという。僅か数年前の任期中に無かった領土問題が、突如として舞い上がり、日本国として認めねばならない必然性を持ったとでも言うのか。

このままこの男を放置しておいては、国益を損なうばかりである。最悪の場合、この男の一言を盾にとって、軍事侵攻を仕掛けてくる可能性すらある。明らかな外患誘致である。日本歴史上「最低最悪の国賊」である。

スパイ防止法の無い我が国において、この男の言動を無効化する唯一の方法は、逮捕によって「過去の地位に基づく権威」を根本的に奪うことしかない。過去に遡って歴史を書換えることも、元総理の肩書きを奪うことも出来ない。ならばその権威を失墜させ、汚れた男、病んだ男として幽閉するしかない。

何も「無実の者を掴まえろ」という話ではない。本人も認めた脱税を今一度精査し、その罪を問えというのだ。「国策捜査!」と叫んだ男を「国益逮捕しろ!」というだけのことだ。無実ではない、灰色でもない。総理であるが故に躊躇われた逮捕案件を、今こそ再調査しろと言っているだけだ。それ以外に、この男の口を封じる手立てがあるなら、誰か教えて欲しいものだ。何しろ、日本語が通じない「鳥頭」である。籠の中で飼育するしか他に手は無いではないか。