【皇室ウイークリー】(260) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 





悠仁親王殿下、陛下がお好きな魚を“ご持参” 

皇后陛下、新年にティアラなし。






年末年始、皇居では、さまざまな新年行事や宮中祭祀(さいし)が行われた。宮内庁は、今年で80歳になる天皇陛下のご負担を軽減するため、一部の祭祀を代拝にするなどしたが、それでも陛下は例年通り忙しい日々を過ごされた。

 陛下は大みそかの午後、宮殿での「節折(よおり)の儀」に臨まれた。この行事は、陛下ご自身のために行われるお祓(はら)いの儀式で、1年の折り返しである6月30日と、大みそかの12月31日に行われる。直前に気管支肺炎などのため入退院した平成23年の大みそかは、お出ましを控えられていた。

 年が明けて元日には、まだ暗い午前5時半から祭祀「四方拝」に臨まれた。伊勢神宮や山稜、四方の神々を遙拝(遠くに拝む)する四方拝は、空気が刺すように冷たい時間帯に室外で行われるため、体力を必要とする行事でもある。お住まいの御所から皇居の宮中三殿に付属する神嘉殿に出向いて臨んできたが、昨年はご退院間もないことを考慮し、御所で行われていた。

 現在の陛下の健康状態は良好とされるが、今年も昨年を踏襲する形で、四方拝は御所で行われた。続く「歳旦祭の儀」には昨年と同様にお出ましにならず、宮中祭祀を担当する掌典次長による代拝で行われた。

 その後、陛下は午前中に皇后さまと新年恒例の「祝賀の儀」に臨まれた。まずは皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方とお会いに。続けて安倍晋三首相ら三権の長、閣僚、国会議員、認証官らと4回に分けて会い、午後にも各国の駐日大使らのあいさつをお受けになった。

今年は皇后さまについてもご負担軽減の対応が取られ、一連の祝賀の場に、頭につけるアクセサリーのティアラをつけずに臨まれた。宮内庁によると、医師団の助言で、頸椎(けいつい)症への影響を考えて決まった。新年行事は長時間に及ぶことが考慮されたという。

 病気療養中の皇太子妃雅子さまは、今年も皇族方が両陛下にあいさつする場には臨んだが、三権の長らとの行事は欠席された。

 2日には新年恒例の一般参賀が行われ、両陛下は皇族方とともに宮殿・長和殿のベランダに5回にわたって立ち、笑顔で参賀に来た人たちに応えられた。この日は、雅子さまも5回すべてにお出になった。

 1回目には最も多くの皇室の方々が姿を見せることが慣例となっており、午前10時過ぎから行われた今年は両陛下と皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、常陸宮ご夫妻、三笠宮ご夫妻、高円宮妃久子さまと長女の承子さま、次女の典子さま、三女の絢子さまの14方がベランダに立たれた。

 現在97歳の三笠宮さまが昨年7月の心臓手術後、一般の人たちが集まる場に姿を見せられたのは初めて。しっかりとした足取りで、時折笑顔を見せながら手を振られた。

 陛下は、集まった人たちに、マイクを通して「晴天に恵まれみなさんとともに新しい年を祝うことをまことに、うれしく思います。おととしの東日本大震災に当たっては、多くの人々が被災地に赴き、被災者のために力を尽くされ、心強いことでした。これからもみなで被災地に心を寄せて過ごしていきたいと思います。本年が国民ひとりびとりにとり、少しでも良い年となるよう願っています。年頭に当たり、世界の平安と人々の幸せを祈ります」とお言葉を述べられた。

3日には、陛下は年始に皇位の大本と由来を祝し、国家国民の繁栄を祈る「元始祭」のため宮中三殿に臨まれた。昨年は右足首の捻挫のため欠席した皇后さまも今年はご出席。皇族方も臨まれた。

 宮内庁は1日付で、両陛下、皇太子ご一家、秋篠宮ご夫妻、次女の佳子さま、長男の悠仁さまがそろわれた写真や映像を発表した。秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまは英国留学中のためご不在だが、写真や映像からは、暖かく楽しそうな家族団欒(だんらん)のご様子がうかがえる。

 宮内庁によると、テーブルの上に写っているサケのペーパークラフト(紙工作)は悠仁さまが組み立て、お住まいの宮邸から持ってこられたもの。悠仁さまが折り紙の多面体作りと同様、ペーパークラフトがお好きであることは秋篠宮ご夫妻が明らかにされていたが、実際に完成品が「公開」されたのは初めてだ。

 別の写真に写っている本は魚の図鑑で、やはり宮邸から持ってこられたものという。撮影時には、魚類学者でもある陛下が「サケはね…」などと、説明もされていたという。

 未成年の皇族方も年末年始に行事などに参加された。佳子さまは昨年12月29日の18歳の誕生日に御所を訪れ、両陛下にあいさつされた。1日には佳子さまだけではなく、皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまと悠仁さまも、皇居で行われた新年の祝賀に臨まれた。


このほかにも、各宮家は今週もさまざまな公務などを果たされた。

 秋篠宮さまは12月31日、皇居・神嘉殿での「大祓(おおはらい)の儀」に臨まれた。

 久子さまは29日、堺市で行われた「高円宮杯第24回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会」に臨まれた。30日には国立霞ケ丘競技場(東京都新宿区)で「第91回全国高等学校サッカー選手権大会」開会式と開幕戦に臨まれた。

 1日には、皇居での祝賀の儀の後、同競技場で、「第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会」決勝戦を観戦された。