慶祝・佳子内親王殿下、18歳のお誕生日。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









【皇室ウイークリー】(259)


皇居で餅つき、皇太子同妃両殿下、愛子内親王殿下もご参加。



草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 

           秋篠宮邸で眞子内親王殿下、悠仁親王殿下と一緒に過ごされる佳子内親王殿下

                                  =8月14日、東京・元赤坂 (宮内庁提供)




 天皇陛下は23日、79歳の誕生日を迎えられた。皇居での一般参賀では、皇后さま、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と宮殿・長和殿のベランダに3回立ち、マイクを通してお言葉を述べられた。

 お言葉ではまず国民への謝意を述べ、「現在は普通と変わりなく生活をしていますので、どうか安心して下さい」と、2月に行われた心臓冠動脈バイパス手術以来、多くの国民が心配を募らせてきたことに気を配られた。

 さらに、東日本大震災の被災者に心を寄せ、「多くの人々が被災地を訪れるなど被災者のために力を尽くしてきたことは非常に心強いことでした。きょう、ここに来られたみなさんの中にも、被災者のためにさまざまに心を遣ってきた人々がおられることと思い、ここに感謝の気持ちを表します」と述べ、こう締めくくられた。

 「厳しい年であった今年も、もうあとわずかになりました。これからも私どもは被災者のことを思いつつ、国民みなの幸せを願って過ごしていくつもりです。来(きた)る年がみなさんひとりびとりにとって、良い年であるよう、祈っています」。この日、一般参賀に訪れたのは、記帳も含めて計約2万8000人(宮内庁発表)で、前年の約2万5000人を上回った。

 陛下はこの日、一般参賀以外でも、お住まいの御所や宮殿で、皇族方をはじめ元皇族、ご親族、政府要人のお祝いのあいさつを受けられた。側近によると、今年もご負担の軽減に配慮し、昨年に続いて一部行事の時間を短縮したり、行事の合間にお住まいの御所に戻ったりされた。

 宮内庁によると、この1年の両陛下の公的な地方訪問は9府県(宮城、山口、長野、新潟、岐阜、山梨、福島、沖縄、京都)で、岐阜県は2回訪問された。

 陛下が東日本大震災に関して説明を受けた回数は39回に上り、国事行為として内閣の書類725件に署名や押印をされた。今年もハゼの分類やタヌキの食性について研究を続け、お時間があるときには読書やチェロの練習をされたという。

 宮内庁の風岡典之長官は27日、年内最後となった定例会見で、今年は2月の陛下の心臓手術や5月の両陛下での英国ご訪問、6月の寛仁親王殿下の逝去などがあったことを振り返り、「考えてみると、これだけ1年間の中で変化があった年も少ないのかなという気持ちです」と述べた。

 陛下が誕生日の記者会見で、宮内庁が課題とする公務のご負担軽減について、「今のところ、しばらくはこのままでいきたいと考えています」と、公的な行事を減らすことを望まない考えを示されたことについては、「陛下のそういったお考えをふまえて対応していくのが基本だと思っています」とし、従来通り日程面の配慮や、個々の行事内容の検討などを通じてご負担に配慮していく考えを示した。

大正天皇例祭の儀が25日、皇居・宮中三殿の皇霊殿で行われ、陛下と皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、常陸宮ご夫妻が臨まれた。高円宮妃久子さまと長女の承子さま、次女の典子さま、三女の絢子さまは武蔵陵墓地内の多摩陵(東京都八王子市)で、大正天皇山陵例祭の儀に臨まれた。

 昨年は気管支肺炎からの退院間もない陛下の体調を勘案し、両陛下とも拝礼を控えられたが、平成22年には両陛下で臨まれていた。宮内庁は、今回皇后さまが控えられたのは、かねてからの「頸椎(けいつい)症性神経根症」の影響だとしている。

 宮中の儀式では、皇后さまは、髪を大きく横に張り出させた「大垂髪」(おすべらかし)という髪形をすることになっており、それが頸椎(首)へのご負担になる-というのが宮内庁側の説明だ。

 10月20日の誕生日に宮内庁から公表された近況では、皇后さまが頸椎症の影響で左指先に「軽いしびれ」を時々感じていることや、起床の際に「強い腰痛」を感じていることが明かされており、「難しいことですが、これからはもう少しご休養の日数を取っていただくよう考えなくてはなりません」と説明されていた。今回の対応は、その考え方の延長線上にあるようだ。

 26日には、安倍晋三新首相の親任式などが皇居・宮殿で行われた影響で、両陛下で出席を予定されていた読売日本交響楽団「第九」特別演奏会の鑑賞が取りやめられた。東京オペラシティコンサートホール(東京都新宿区)での演奏会には、楽団の名誉顧問を務められる高円宮妃久子さまが臨席された。

陛下は26、27の両日に親任式、大臣と副大臣らの認証官任命式、28日に特別国会の開会式にも臨み、政治の日程により、例年に増してお忙しい年末となられた。

 そんな中でも、28日には御所で、両陛下ご主催のもちつきが行われた。この時期に恒例で行われているが、宮内庁から発表されない皇室の私的な行事だ。

 今回は午前11時半ごろから3時間近くにわたり、皇太子ご夫妻と長女の愛子さま、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、長男の悠仁さまが出席された。両陛下の側近の侍従職の職員らも加わったという。皇太子ご一家がいっしょに車で皇居に入る際、皇太子妃雅子さまはにこやかに沿道にいた人たちに応えられた。

 佳子さまは29日、18歳の誕生日を迎えられた。現在は学習院女子高等科3年生で、宮内庁は来春のご卒業後の進路については公表していない。今回の皇室ウイークリーでは、佳子さまのこの1年の写真を掲載しているので、ご覧になっていただきたい。

 新年の皇居を彩る寄せ植え盆栽「春飾り」の準備作業が26日、報道各社に公開された。松竹梅、千両、万両など縁起物の草木をあしらった伝統の春飾りは、30日から1月3日ごろまで、毎年、皇居の宮殿や御所、赤坂御所などに二十数鉢が飾られる。起源ははっきりしないが、江戸時代末期の孝明天皇のころにはあったといわれており、皇室の正月には欠かせない華やかな彩りだ。

盆栽といっても一般によく見られる小ぶりのものではなく、大型のもので高さ2メートルを超え、樹齢150年を超えるウメも使われる。宮内庁庭園課の職員らが12月上旬から、鉢に草木を植え込み、ビニールハウスでストーブなどを使って花の開花時期を調節しており、土に皇居のあちこちからとってきたコケをのせるなど、作業は大詰めを迎えていた。

 各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻は24日、日本科学未来館(東京都江東区)で「第56回日本学生科学賞」中央表彰式に臨席された。

 高円宮妃久子さまは同日、NACK5スタジアム大宮(さいたま市)で「第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会」の決勝戦を観戦された。