★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2012.12.26) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 






第2部パネル・ディスカッション】どうしたら拉致問題が解決できるのか

◆脱北者による「金日成の銅像を壊す会」

櫻井 ありがとうございました。私たちが今どんな行動を起こすかということ、そして政府にどのような行動をとってもらうかということ、もちろん国際社会に対しても同じですが、それが極めて重要であるということが段々分かってきたと思います。

 全員救出、全員が生きているということについて、金正恩体制を安定的な形で壊すというのは少し変ですが、ソフトランディングできるのかどうかも含めて、私たちは何をすべきかについてお願いします。韓国がすべきと、日本がすべきことについてお願いします。

金聖●(●=王へんに文) 櫻井先生は、我々は何をすべきかとおっしゃいましたが、私はそれよりもまず、北朝鮮側が「拉致問題は終った」と言っていますが、それは嘘であるということについてちょっと話したいと思います。

 それから私たち脱北者が拉致問題解決のためにしなければならないこともあると思っています。

 2年前の今頃の時期、脱北者が100人くらい集まって忘年会をやったんです。そこで「トンカモ」というのを作りました。「金日成の銅像を壊す会」です。そんなきちんとした集まりではなく、お金を集めてそんなことをやろうとしている北の住民にお金を送ってやったり、情報を持っている人を助けようということだったのです。

 そして脱北者たちが募金したんですが、韓国のお金で200万ウォンも集まらなかったんですが、2億ウォン集まっているという噂が出ました。私ができるという人が出てきて、いくらくれるんですかと言ってきたりしました。

 まだ何も具体的な行動はしていないんですが、というのは準備ができていないからですが、突然北朝鮮で記者会見があって、「私は脱北者出身でもう一度北朝鮮に入った。金聖?の命令で金日成の銅像を壊すという作戦をしようとした」ということがありました。

 そして9月に、平壌などで連日集会が開かれて、「けしからん脱北者が金日成様の銅像を壊そうとしている。我々は団結しなければならない」という手段にこれが使われました。

 そして脱北者たちがアメリカの指令を受けて、壊そうとした、と。実は西岡先生には話したんですが、アメリカにはこのことを話したことはなかったんです。しかしそのように北朝鮮は宣伝しました。

 一か月間私は非難されたんですが、それを聞きながら、北朝鮮というのはこんなに嘘つきなんだと改めて実感しました。そして100回以上、「労働新聞」や「ウリ民族同志」などの媒体を通じて、「殺してやる」、「地球の果てまで追いかけていって殺してやる」ということを言われているんですが、それを見ながら、北朝鮮はこんな嘘をつくんだと。

 ですから、「拉致被害者が死んだ」と言ったら、生きているんだと。拉致問題は終った」と言ったら、終ってないということをもう一度みなさん考えていただきたいと思います。

 そして我々脱北者が拉致問題を解決する方法は、金正恩政権を崩壊させることだと繰り返し申し上げたとおりです。金正恩政権は銅像を壊されることをそんなに怖がっているんですから、今年12月31日にまた脱北者100人くらい集まって、忘年会をやりますが、そこで銅像を壊す集まりを正式に発足させてやろうと
思っています(拍手)。


◆韓国は血を流してでも北を解放すべき

櫻井 ありがとうございました。では洪先生お願いいたします。

洪◆(◆=榮の木を火に) 先ほど田久保先生が、中国に弱点が多いと言われました。弱点が多いというより、弱点だらけですね。自信を持つべきだと思います。

 私は役人(外交官)生活をしましたが、外国人の場合、だいたい30年くらいは公開しないということになります。例えば1990年代に私が経験したのは、あと10年経ったら公開かなと思うんですが、なのにたくさんの人々が直接信じるんです。相手が悪の勢力のプロパガンダを信じるのがあまりに多いと思います。だからまず、こちらが絶対勝つという確信が必要だと思います。

 韓国の憲法第5条は、「国軍は反逆勢力を鎮圧する」ことを命令しています。これが正常化すれば、韓国だけじゃなく、北のアウシュヴッツの解放だけじゃなく、世界の平和のためにも、韓国は血を流してもこれをやらなければならないと思います。

 アメリカが独立宣言してから85年後に南北戦争をします。そしてアメリカは南北戦争を通じて、今の一つの国に、先進国になるんですが、韓国も67年続いているこの戦争で勝つことで、北を解放する。これが我々の使命だ。そのためには、韓国は血を流さなければいけないんです。

 その前に、平壌の野蛮勢力と連邦制を避ける、その極左路線との戦いを、民主政治制度の選挙を通じて乗り越えることが今のところ課題です。

 みなさん、1970年代に、アメリカ人でノーベル経済学賞をとった学者が、まもなくソ連がアメリカを追い抜くということを平気で言ったんです。80年代には、日本がアメリカを追い抜くということがありましたね。

 今、中国に対して色々な恐怖感を感じている人が多いんですが、私はこれは不要な、余計な恐怖感だと思います。韓国は血を流してでも北を解放する。これが韓国に与えられた歴史的な使命だと思います。以上です(拍手)。


◆中国の異常、北朝鮮の異常は自信の表れではない

櫻井 韓国の大統領選挙はとても大事ですが、日本の選挙も大事だなあと思いながら聞いていました。田久保先生お願いします。

田久保 簡単に申し上げます。中国の異常についてですが、「フォーリン・アフェアーズ」最新号に、ロスさんというボストン大学の教授が書いています。「中国が異常なことをやっているのは、中国の自信の表れなのであろうか。そんなことはない。実は国内であの指導者たちが無言のドスを突きつけられ、対外的に強い姿勢に出ないと、自分たちが倒れてしまうので、自分たちのためにやっている強い政策なんだ」と書いているんです。

 私は今度北朝鮮のミサイルで、「これは北朝鮮の自信の表れなのであろうか」と。誰も信じないですね、そんなこと。一番考えられることは、何かの理由で名声をあげなければならない。力があることを誇示しなければならない。もう一つ、何かの理由でアメリカと日本、その他の国と交渉するカードがほしい。ここまで
見透かされてしまっているわけです。

 何のためか。これは内臓がおかしいから。皮膚にふきでものができたら、エネルギーの表れと見るか、あるいは内臓に根本的な疾患があって、たちの悪いできものと見るか。中国も北朝鮮も一致するところがあると思います。

 私は、無力感に陥るとしてやられると思います。中国に対しても、北朝鮮に対しても、我々の強いプレッシャーをかけ続けることだと思います。アメリカも(北に対し)テロ国家の再指定まではやらないかもしれませんが、強力な制裁はやると思います。我々もこれに唱和して勢いよく前に出ることだと思います。基本的には、洪先生と同じ意見です(拍手)。


◆勝つんだという信念を持って、延長戦のつもりで来年頑張りたい

櫻井 では西岡さんお願いします。

西岡 先ほど、交渉による解決には、向こうが追い込まれることと、日本に全員救出の体制ができることと申し上げました。日本政府が国会で拉致を認めたのは1988年です。その時、拉致対策本部はあったのか。担当大臣はいたのか。いません。

 本来なら、このような人権週間が88年から行われているべきだったのです。政府が認めたんですから。では2002年、金正日が拉致を認めた時にできたのか。この時もできませんでした。

 そしてマスコミも88年の時は報道しなかったんです。日本政府が認めた時には報道せず、金正日が認めたら報道した。これくらいおかしな国だから拉致問題は解決しなかったんです。だから日本政府に全員救出の体制ができることも、国際情勢がいくら有利でも、それがないと生かせないんです。

 2006年、安倍政権になって対策本部ができ、担当大臣が置かれました。それは民主党政権になっても、まがりなりにもその体制は続いています。そして今、日本の選挙の結果は、報道によると、対策本部を作った人がもう一度政権を取るだろうと言われています。

 体制が整って来つつある時に、国際情勢が有利に展開してきた。私は色々なところで、3回目のチャンスは来るだろうと言ってきました。来たと思いますが、チャンスが来たということと、絶対勝てるということは別です。これをのがしたら、安全に全員を取戻すという、本当に大変な、針の穴にらくだが通るような作業ができなくなるかもしれません。

 担当の人たち一人ひとりが本当に全力でやっていただかなければならないと思いますし、我々も全力を尽くして、まず国民の世論を盛り上げて、全員救出をする、絶対あきらめないということをしなかればなりませんし、それだけでは足りないので洪先生や、金聖●(●=王へんに文)さんや、また田久保先生などを通
してアメリカ等、自由民主主義側の人たちにも連帯をしていただいて、不法に抑留されている外国人全部を助け出すんだと。そのことが価値観外交として、日本政府がやるべきことだということで頑張りたいと思っています。

 絶対負けない。勝つんだという信念を持って、しかし勝つためにまだ100%の状況ではないという冷静な分析を行いながら、今年を勝負の年とし、勝負がつきませんでしたが、延長戦のつもりで来年頑張りたいと思います。ありがとうございました(拍手)。


◆交渉能力と相手を強制する力、両方を持って初めて国家である

櫻井 皆さん今日は本当にありがとうございました。3時間あまりの長丁場でしたが、学ぶことは非常にたくさんあったと思います。そして私たちが、決意を固めなければいけないということも、明らかになったと思います。

 勝つか負けるか、取戻せるか取戻せないか、日本が国家として機能するかしないかの土壇場にあるんだろうと思います。新しい政権がまもなく発足するでしょう。その政権のもとで、この拉致問題について、対話と圧力で、そして圧力がなければ対話には何の意味もないということを忘れないようにして、国家の総力を
挙げて拉致被害者を救出し、そして同時に、朝鮮半島が韓国の主導のもとによりよい形に統一されていくように、後押しをしていくのが大事だろうと思います。

 そのためには、戦後長く私たちが忌避してきた、ある意味の軍事力、国家の意思を力によって表すことも覚悟しておかなければいけないと思います。そのような両方の力、交渉能力と相手を強制する力、この両方を持って初めて国家であるということを肝に銘じたいと思います。

 このような気持でいれば、北朝鮮で救出を待っている日本人全員、その他多くの人々を助けることが、はじめてできるだろうと思います。今日は本当にありがとうございました(拍手)。

以上

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