日本自治区化計画。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





正体を隠して日本を買う中国。

狙われる北極海、中国の領土拡張主義が中露戦争を誘発する~河添恵子氏

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36712






マット安川 


 ゲストはノンフィクション作家・河添恵子さん。中国との関係について、「いままでの報道では知らされていなかっただけ」という迫力のあるリポートを、これまでの歴史検証とともにお聞きました。

恩を仇で返すような中国にODAは必要ない

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:河添恵子/前田せいめい撮影河添 恵子(かわそえ・けいこ)氏
ノンフィクション作家。主な著書に『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした 』(産経新聞出版)『中国人の世界乗っ取り計画 』(産経新聞出版)『エリートの条件 世界の学校・教育最新事情 』(学研)『中国人とは愛を語れない! 』(並木書房)などがある。(撮影:前田せいめい、以下同)



河添 


 日中国交正常化から今年で40年です。日中関係はこれまで経済的にあまり深い関係がなかった時代は、つかず離れずで何となくうまくいっているように見えましたが、私に言わせると1度も仲がよかったことはありません。

 私は20年以上前から日中関係は深くなればなるほど悪くなるだろうと見ていました。しかし当時は、君は気が狂ってるよ、みたいな感じで私は非難されていました。ところが、今回の尖閣問題を含めて3年くらい前から風向きが変わりました。

 今は講演会などに呼ばれると、中国の悪口を話してくれと言われます。私にすれば今さらという感じですが、理路整然と事実を淡々と申し上げますと、割とビビッドな反応があります。

 例えば、日本人は北京の国際空港を見て、こんな立派なものを造れるのねと驚いたりする。何を言っているのかと。あれは日本の技術とおカネで造ったものです。つまり私たちの血税です。そういうことを日本人は知らない。

 日本はそうやってずっと技術やおカネをあげてきたのに、今、恩を仇で返すようなことをされているわけです。日本政府は増税するとか、ムダを減らすと言っていますが、それならばなぜ中国へのODA(政府開発援助)をやめると言わないのか。

 日本政府のおカネの使い方はメチャクチャです。講演でそういう話をすると、みなさん気づくわけです。反日活動をする中国に多額の日本の血税を出す必要はないと。

 今回、習近平さんが総書記に就任しましたが、日本にプラスになることはまずないと思います。習近平さんを引き上げたと言われる江沢民(元総書記)さんは究極の反日です。

 習近平さん自身が反日か親日かは別として、そもそも日本とのパイプがほとんどありません。ですから、あえて日本と仲よくしようという道を選ぶとは思えず、日中関係は悪くなる一方だと思います。

中国の自治区化戦略? 日本の土地を狙う中国マネー

 今、中国マネーがハゲタカのように日本の土地を狙っています。尖閣だけでなく、沖縄も含めて、極端な言い方をすると北海道もかなり危ないと思います。私はニセコ周辺を数年前から取材をしていますが、中国マネーが巨大な土地、しかもリゾートにするには不自然な、地元の人も理解できない土地を買っている。

 そこには水源や温泉など「水」というキーワードがあるのは事実ですが、リゾート地をつくると言いながら何もしない。だから不気味なんです。千歳空港の周辺も買われています。

ただ、敵もさるもの、中国マネーとして買うとバレるということで、マネーロンダリングをして世界中でおカネを回しながら買っている。

 また、日本に帰化した中国人に会社をつくらせて、そのペーパーカンパニーを通じて買ったりする。そうすると外資にはならない。非常に複雑怪奇な仕組みでおカネと人を動かし、日本の土地を買っています。

 土地を買うこと自体は簡単です。北海道の場合、1ヘクタール以上に関しては買った後に届け出をするようにという条例ができましたが、私は事前審査をすべきだと主張しています。ただ、そうすることは法律上の問題もあり難しい。

 ですから外国人というシバリではなく、ある程度の大きな土地を買う企業や個人の目的やその背景などを半年くらいかけて審査するようにして、ハードルを上げれば少しは防ぐことができるだろうと思います。

 日本人は今、どうしても尖閣問題に目がいきがちですが、本州や北海道などいろんなところが中国に蚕食されるように買われている。要するに中国の自治区化が進んでいるということについても考えてほしいと思います。

北極海航路を巡り中露戦争勃発の可能性も

 私は、中国の国家モデルはかつての大英帝国だと考えています。世界中の港や島に拠点をつくろうとしている。その一環として尖閣もあり、沖縄、南沙諸島もあり、今年あたりから北極圏を狙っています。

 世界の国々がそのことにどの程度気づいているのか分かりませんが、少なくともそれを阻止する力は日本にはまったくない。

 とすると、米国か欧州が中国と対峙してくれることを期待するしかありません。ただ、いかんせん今は欧米も日本と同様に中国マネーに買われています。それがこの数年間でどういう形になっていくのか。もしかしたら本当に戦争になるかもしれません。

 もし戦争になるとしたら、私はロシアと中国だと思っています。北極海航路を巡っての戦いです。北極海は温暖化の影響で、年3カ月くらいは船が通れるようになっています。中国は積極的に外交を展開しており、グリーンランドを拠点にしたいと狙っている。

それとアイスランドもです。その北極海航路を実質的に握っているのはロシアとカナダで、だから両国は中国の動きに戦々恐々としています。

脱中国化に動き始めた欧米企業に日本も続け

「マット安川のずばり勝負」マット安川、河添恵子/前田せいめい撮影

 

 中国が今後、発展するのはとても厳しいと思います。日本はまだ、中国13億人の市場で中間層が育つことを期待していますが、おカネのある中国人は海外に逃げ、おカネのない人も密入国して逃げている。共産党幹部の家族はほとんど米国かカナダ、豪州のパスポートを持っています。

 日本の有識者の中には、中国人民の愛国心などと言われる方がいますが、ならばなぜ中国の金持ちは逃げるのか。愛国心なんかないんです。

 中国は中間層が分厚くなるような国ではありません。実際、中国は人口の0.1%の人が国の富の40%を握っている。信じられないような格差社会です。胡錦濤(前総書記)さんも2年くらい前から警鐘を鳴らしていました。

 これだけ格差が広がり汚職が蔓延すれば、共産党を崩壊させる要因になると。共産党の幹部もそのことに気づいています。

 そういう中で、日本企業の中国投資、進出はこれから徐々に少なくなると思います。欧米の企業はすでに脱中国化に動いています。

 米国系企業は縮小や一部撤退で工場を自国に移している。理由は人民元の高騰で人件費が上昇しているからです。3年後には米国の人件費とほとんど変わらなくなると言われています。

 欧州企業も同様です。ユーロ安に加え、人件費の安いトルコやモロッコなど周辺国の人材が育ってきているので、繊維企業などはどんどんそっちに工場を移している。

 私は、日本もベトナムやミャンマーなどに生産拠点を移した方がいいのではないかと思っています。ただ、経団連(日本経済団体連合会)は、とにかく中国を刺激しないでほしいということばかり言っている。自分たちの利益のためかどうか分かりませんが、本当におかしいと思いますね。