太陽に最も近い惑星―NASA
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-121130X737.html
【ワシントン時事】
米航空宇宙局 (NASA)は29日、水星の北極のクレーターに大量の氷が存在することが、昨年3月に水星周回軌道に到達した探査機「メッセンジャー」が収集したデータの分析で確認されたと発表した。
水星は太陽に最も近い惑星で、日中の赤道付近はセ氏約400度にも上る。しかし、自転軸がほとんど傾いていないため、極地は日中でも太陽の光が全く当たらない。極地はセ氏マイナス220度で、1000億~1兆トンにも上る分厚い氷の層が存在するという。
氷は断熱材の役割を果たす有機物質などに覆われている。水は蒸発するため、地表には存在せず、生命の存在も考えられない。ただ、彗星(すいせい)や隕石(いんせき)によって、水星に水分や有機物質がもたらされたとみられており、NASAの専門家は「生命の起源を探る第1章になる」としている。
[時事通信社]