(宮内庁発表分/15日・木)
【午後】
陛下 平成24年秋の勲章受章者が拝謁・お礼言上(皇居・宮殿)
両陛下 勤労奉仕団ご会釈(皇居・蓮池参集所)
陛下 ラトビア、イランに赴任する大使が拝謁(皇居・御所)
両陛下 各大使夫妻をご接見
《ラトビア大使からは前任地チュニジアからの帰国報告もご聴取》(御所)
両陛下 「没後70年 竹内栖鳳-京都画壇の画家たち」展ご覧
(東京都渋谷区・山種美術館)
両陛下、17日から沖縄ご訪問。
天皇、皇后両陛下は17日から4日間の日程で沖縄県を訪問される。昭和20年の沖縄戦で亡くなった戦没者の遺骨を納める国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)で供花するなど、改めて先の大戦の犠牲者に追悼の気持ちを示される。即位後4度目となる沖縄ご訪問。沖縄戦の遺族は「両陛下はいつも沖縄に心を寄せてくださっていることが、ひしひしと感じられる」と話す。
今回の訪問では、両陛下は糸満市で「第32回全国豊かな海づくり大会」に臨席される。ただ、大会前日には沖縄入りし、戦没者追悼の象徴とされる沖縄平和祈念堂や国立沖縄戦没者墓苑を訪れられる。
この日程について、宮内庁幹部は「両陛下の強いご希望を反映したものだ」と明かす。
「わざわざ、大会会場から離れた戦没者墓苑まで足を運んでくださる。私たち遺族にとって大きな励ましになる」。父親、弟ら5人を失った沖縄県遺族連合会長の照屋苗子さん(76)は、こう話す。
照屋さんは平成5年、両陛下が初めて「天皇としての沖縄ご訪問」を果たされた際に、遺族会青壮年部代表として声をかけられた。このとき、感激に涙しながらも、戦後亡くなった母親のことを思うと、「もっと早く、お言葉をいただきたかった」という思いがぬぐえなかった。
しかし、その後も7年、16年と沖縄を訪問し、戦没者や遺族に心を寄せられてきた両陛下に、違った気持ちを持つようになった。「何度も沖縄に来て、遺族に励ましの言葉をかけてくださった両陛下のお気持ちが心に伝わった」と話す。
皇太子時代にも5回、沖縄を訪問された両陛下。沖縄への思いは深い。側近によると、沖縄戦終結の日とされる毎年6月23日には、沖縄に思いをはせて黙礼し、犠牲者や遺族のために静かに過ごされているという。
そうしたお気持ちが、遺族の励ましにもなっているようだ。照屋さんは、5年に陛下に「ご苦労なさいましたね」とお声をかけられたことが忘れられない。
「頑張らないといけないと思った。戦争を知らない若い人たちに、平和の尊さを訴えるためにも」。照屋さんは両陛下のお言葉を胸に、全国各地で戦没者の慰霊の旅を続けているという。17日、両陛下が国立沖縄戦没者墓苑を訪れられる際には、遺族代表の一人として、お迎えに立つつもりだ。