竹島のリーフレット県内中学生に配布。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









【都道府県 伝統の教え】島根県




島根県では今年度、竹島の歴史を学ぶ教材「竹島学習リーフレット」(A4判8ページ)を県内全中学校の2、3年生に配布した。竹島の歴史が写真や地図を多用し、分かりやすくまとめられ、一般向け資料としても使われている。来年度からは2年生に配布する。

 県内の小学校や高校にも配布、社会や歴史、公民の授業で使われ、県の管轄になった2月22日(明治38年)の「竹島の日」にも活用しているという。

 県では、ふるさと教育の一環として、平成21年度からDVDを副教材として授業で活用、22年度からは中学生作文コンクールも始めている。

 リーフレットは、江戸時代から幕府の許可を受けていた漁業や、明治時代にアシカやアワビ、ワカメ漁などが盛んになった歴史を写真や資料を交えて解説。「隠岐島司ノ所管ト定メラル」と書かれた島根県告示の写真や、県が発行したアシカ猟の許可証「漁業鑑札」の写真も掲載している。

 戦後、サンフランシスコ講和条約を準備していた米国に対し、韓国が「日本が放棄する島に竹島を加えてほしい」と要請したが、「竹島は1905(明治38)年ごろから島根県隠岐支庁の管轄下にあり、これまで朝鮮領土として扱われたことはなく、領土主張がなされたとも思わない」(ラスク書簡)と米国が回答したという説明もある。