サッカーに思う。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。





今年も好天に恵まれて6、7日の二日間、宮崎市の県総合運動公園でピーターパン杯少年サッカー大会が開かれた。主催者は私の小林の三年後輩に当たるお菓子のピーターパン社長の原和洋さん。今年は第26回目、自分の子供がサッカーをやっていたということから始めて26年、よく続けて来られたものだと思う。まさに継続は力、今ヨーロッパで活躍中の清武選手やJリーグで頑張っている現役選手も沢山この大会に出場していた。

 私も第十回大会から毎年招待されて開会式で挨拶をしている。続けてきた原社長も偉いが、それを最初から実質取り仕切ってきた実行委員長の徳沢さんには敬服する。ちなみに、今年は市内外から54チーム参加、サッカーブームもここまできたかと改めて感心する。

 各チームを指導する監督、コーチに聞くと、週5日は練習するという。自分の時間を全て、時には仕事も犠牲にすることもあるだろうと思うが、自分がサッカーが好きだということ、そして子供たちが一生懸命練習し、少しずつでも上手くなる事が無上の喜びとのこと。ただただ頭が下がる思いである。サッカー以外でも、野球や空手、剣道など町道場やグランドで一生懸命指導している人達がいる。この人達を報いる方法をもっと考えなければいけないと思う。

 サッカーでも女の子が増えてきたのは「なでしこジャパン」の活躍のせいか、体格的にも技術的にも見劣りしない。六年生以下と三年生以下に別れて試合をしていたが、三年生以下の子供たちも結構上手い。

 60年前、私が小、中学生の頃は、冬の寒い時も裸足でボールを蹴っていた事を思い出したが、会場の宮崎県総合運動公園は、野球からサッカー、ラグビー、陸上、武道館などなど広い面積に立派に整備されている。聞けば昔は海岸の雑草の繁る湿地帯だったとか。サッカー場も天然芝できれいに手入れされている。サッカーは貧者のスポーツといわれるように、途上国でも子供達が小さな広場でボールを蹴って遊んでいるところによく出くわす。宮崎はこんな良い環境で試合ができて子供達は本当に幸せだ。

 私は挨拶の中で、たとえサッカーで名選手になれなくても、子供の頃体を鍛えておくことは大人になって仕事で苦しい時など必ず頑張る力になる。また、サッカーで身に付けたチームワークは共同作業の中で必ず生かされると話した。保護者も沢山来ていたが、夫婦連れが多い。ワシントン在住の時、子供が地元のサッカーチームに入っていて、妻が休みの日に送り迎えしていたのに、私はゴルフに夢中で家庭サービスの足りない父親だったなと反省する。

 若い親たちが一生懸命応援している様子を見て、自分の中学一年生の時のことを思い出した。ソフトボールが得意だった私は、入学早々、母親に野球部に入りたいと頼んだが、母は「家にはグローブやユニフォームを買うお金はない、お前が野球部に入って夕方遅くなったら誰が牛や馬の世話をするんだ」と言って許してもらえなかった。その頃の農家は子供たちも貴重な労働力だったのだ。

 厳しい現実(?)を認めざるを得ず、放課後、野球部の選手達が大声を出して練習しているのを横目で見ながら下校していた。悲しかったが、子供の希望を拒否せざるを得なかった昔の母親の辛い気持を今は思う。その母も91歳、いつもは弟夫婦と住んでいるが、昨日から諏訪に住む末娘の所へ行った。小渕沢に住む長女の所にも訪ねて行くという。歩行が困難だがよく行く気になったなと、その前向きな姿勢に驚く。今朝何を食べたかを忘れても、昔の事はよく覚えている。今頃は久し振りに昔の話で盛り上がっていることだろう。長生きして欲しいと思う。




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