猛暑で水温過去最高、シシャモは不漁。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121012/biz12101216580022-n1.htm
北海道・釧路港に水揚げされたサバ=3日
北海道東部の釧路沖でサバが異例の豊漁となっている。近年ほとんど取れなかったが、8月中旬から約9千トンもの水揚げがあった。例年にない猛暑で海水温が過去最高を記録したことが原因とみられる。暖かい海域を回遊するマンボウやカジキが定置網にかかり、シシャモが不漁となるなど珍現象も相次いでいる。
豊漁のサバは釧路と青森県の八戸港に水揚げされるが、釧路港では加工場の処理能力が追いつかず、水揚げを1日200トンに制限した。釧路市で居酒屋を営む男性(46)は「例年の半値で仕入れたこともあった」。全国的な値段への影響は定かではないが地元は恩恵に沸いている。
道立総合研究機構は「暖かい海域を好む魚が高水温に誘われて来ている。サバについては餌となるプランクトンが大量発生した可能性もある」。日高町では水温が下がらないため、シシャモが沿岸に近づかず、今月1日に解禁された漁では昨年の初水揚げ量900キロに対し数えるほどだった。