【皇室ウイークリー】(244) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










皇后陛下お誕生日に皇太子殿下海外へ? 

両陛下と皇太子ご夫妻がご夕食。






天皇、皇后両陛下は14日、静養のため葉山御用邸(神奈川県葉山町)に入られた。秋篠宮ご夫妻と悠仁さまも同日、合流された。

 皇后さまは13日、サントリーホール(東京都港区)で、NPO法人「難民を助ける会」のチャリティコンサート「忘れないで3・11-震災から553日目に贈るコンサート-」を鑑賞された。

 同コンサートはアジア、アフリカなどで障害者支援や地雷対策を行う「難民を助ける会」が主催。東日本大震災の発生直後に被災地に入り、緊急支援物資の配布や炊き出しなどを行い、現在も障害者や高齢者などの支援に力を入れながらボランティア活動を続けている。

 皇后さまはグレーの上下の洋服姿で会場に入られた。第2部から鑑賞し、モーツァルトの「バイオリンとビオラのための協奏交響曲」の演奏を聴かれた。同会によると、皇后さまは、今回の公演でビオラを演奏していたソリストの今井信子さんと以前、オランダでともに演奏されたことがあったという。皇后さまは今井さんに「さらにいい音を聞かせてね」と声をかけられたという。

 2部終了後、皇后さまは、岩手、宮城、福島の3県でのボランティア活動について報告を受けられた。宮城県東松島市で、高齢者とつるしびなを作った際の活動を収めた写真を見て、「まあ、いい表情で活動されているのね」とねぎらわれたという。


第3部が始まる前には、同会が会場で被災地での活動を紹介。福島県南相馬市や相馬市で行われている伝統の祭り「相馬野間追」の参加者ら3人が、ホラ貝で「弔い」「出陣」などの演奏を披露すると、涙を流す観客の姿もみられた。

 第3部ではモーツァルトの「レクイエム」などが約1時間にわたって演奏され、終了後は指揮者の杉山洋一さんら演奏者に大きな拍手が送られた。皇后さまも長い時間、熱演に拍手を送られた。

 ルクセンブルクのギヨーム皇太子の結婚式が10月20日に行われるのに合わせ、同国王室が皇太子ご夫妻を招待していることが明らかになった。宮内庁の小町恭士東宮大夫が14日の定例会見で述べた。

 小町氏は「対応については申し上げる段階でない」とし、招請に応じるか否かはまだ決まっていないと説明。雅子さまが同行される可能性についても同様の回答を述べた。だが、宮内庁関係者によると、皇太子さまがお1人で訪問される方向ですでに検討が進められているという。

 10月20日は皇后さまの78歳のお誕生日に当たり、皇居では祝賀行事が行われる。昨年、皇太子ご夫妻は、ほかの皇族方とともに午前中の「祝賀」の場に姿を見せられた。雅子さまは昼食会に当たる午後の「御祝宴」にも出席する予定だったが、体調が優れないとして、出席を急きょ取りやめられた。だが、その後回復し、夕食会の「お祝御膳」には臨まれている。

 皇太子さまは10日、東京・上野公園の国立西洋美術館で「ベルリン国立美術館展」をご覧になった。

 同展の「目玉」は、日本初公開となるフェルメールの「真珠の首飾りの少女」。8月20日に皇太子さまは西洋美術館からほど近い東京都美術館で「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞しており、短期間のうちにフェルメールの高名な「首飾り」「耳飾り」の両作品をご覧になったことになる。

 この日は休館日で、皇太子さまは「首飾り」を2回にわたってじっくりとご覧になった。少女の服などに使われている印象的な黄色の絵の具にはヒ素が混ぜられており、この絵が描かれた17世紀当時にはヒ素が薬用としても使われていたという説明を受けると、「実際には毒なんですか」と驚かれた。

 案内役によると、皇太子さまはこの絵に詳しく、フェルメールが背景の壁に描いた地図を、後に塗りつぶしたことをご存じだったという。また、首飾りを持った少女が見ている先が、恋人の肖像画であるとする説を聞くと、「興味深いですね」と話された。

 秋篠宮妃紀子さまは11日、46歳の誕生日を迎えられた。夜には赤坂御用地(港区)の宮邸に天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻、黒田清子さん夫妻が集合され、夕食会が催された。

 寛仁親王殿下が6月6日に亡くなられてから100日目となる13日の午後、東京都文京区の豊島岡墓地で「墓所百日祭の儀」が営まれ、喪主を務める長女の彬子さま、母の三笠宮妃百合子さまをはじめとする皇族方が拝礼された。しきたりに従って両陛下は参列されず、お使いの侍従が玉ぐしを捧げた。

 これに先立つ午前中には、赤坂御用地(港区)内にある寛仁親王邸で「権舎百日祭の儀」が行われた。雅子さまは親王邸での儀式には欠席したが、墓所での儀式には臨まれた。東宮職によると、当日の体調をみて決められたという。


各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻は13日、2012年(第23回)福岡アジア文化賞授賞式に出席するため、福岡県を訪問された。

 寛仁親王家の次女、瑶子さまは8日、東京武道館(東京都千代田区)で「寛仁親王杯第12回剣道八段選抜大会」に臨席された。10日には「AJU自立の家ウェルフェア・コンサート」鑑賞のため、愛知県を訪問された。

 高円宮妃久子さまは8日、国立競技場(東京都新宿区)で、ヤングなでしこの愛称で人気を集めているFIFAU-20女子ワールドカップジャパン2012の3位決定戦、日本-ナイジェリア戦を観戦された。

 10日にはJFAハウスサッカーミュージアム(文京区)で、第9回日本サッカー殿堂掲額式典に出席された。11日には、埼玉スタジアム(さいたま市)で、2014FIFAワールドカップブラジルアジア最終予選の日本-イラク戦を観戦された。14日には赤坂御用地内の宮邸で、ロンドンオリンピックフェンシング競技出場選手らを接見された。





草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 


      「忘れないで3.11 -震災から553日目に贈るコンサート-」の会場に到着された皇后陛下

                          =13日午後、港区赤坂のサントリーホール(大里直也撮影)