数週間前、北京で丹羽大使の公用車が襲撃された際、襲われたのが国賊だし被害も軽微なので、日本人からあまり怒りの声は聞かれなかった。しかし国際慣行上、一国の全権大使が駐在地で襲われるなど有ってはならないことだ。だからはっきりと抗議しない日本政府を尻目に、米国務省は極めて遺憾な事態だと即日、声明を出した。当事国でなくとも、緊張の高まりを憂慮する重大事件だった証だ。
その後、支那当局は丹羽襲撃の犯人を拘束したものの、刑事罰にも問わず釈放した。こんな馬鹿な話はない。犯人を厳重に処罰して、相手国に非を詫びるべき場面にもかかわらず、支那中共政府は国民に対し、反日行動は許すぞと示唆したのだ。驚いたことに、それでも日本政府は支那に対し抗議をしなかった。おいおい、わが国がそこまで遠慮していたら、反日行動はエスカレートするばかりだなと嫌な予感がした。
不安は的中した。尖閣諸島国有化に反発して、政府が演出する民衆デモとは無関係に、支那人による突発的な反日行動があちらこちらで発生しはじめた。見知らぬ日本人を蹴り倒す、煮えたラーメンを頭からかける。支那の民衆がわが同胞を標的に乱暴狼藉をはたらきだした。外務省 は在留邦人に対して、街中で日本語を話すななどと頓珍漢なお触れを出しているが、馬鹿を云うな。なぜきっちり支那政府に厳重抗議し、邦人保護を要請しないのだ。
支那側の反日行動がこのままエスカレートすれば、現地の日本人が血祭りにあげられる日も近い。中共政府のコントロールが効かぬ状態に陥れば、支那軍が暴れ出す可能性すら否定できない。今思い出すべきは1937年7月29日に起きた、あの忌まわしい通州事件だ。3000名もの支那兵(保安隊)が突如として北京北部の日本人居留区を襲撃し、日本軍の守備隊110名と共に260名もの日本人子女たちを陵辱、虐殺した。
それは生き地獄だった。無辜の日本人が強姦され、首を跳ねられ、腸を引っ張り出され、目を抉られ、手足を切断された。妊婦は腹を切り裂かれ、子供たちは針金の鼻輪で数珠繋ぎにされて嬲り殺された。支那の鬼畜どもは3000年の伝統様式に則り、野獣のような残虐さで、われらが同胞に対し非道の限りを尽くしたのだ。
「日中友好」などと無意味で間抜けなお題目を並べて、軟弱な外交姿勢を維持する限り、支那は横暴な振る舞いを絶対に止めない。野蛮な支那人に、通州事件の過ちを二度と繰り返させてはならない。逃げ出せる在留邦人は支那を捨て、命のあるうちに帰国することだ。そして、わが国は邪悪な支那と徹底的に戦うしかない。奴らは今も昔も日本の敵だ。