【皇室ウイークリー】(242) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










草津で皇后陛下がピアノ練習される理由は? 

愛子さま、皇太子殿下と那須でご登山





長野県軽井沢町で23日から静養していた天皇、皇后両陛下は27日、群馬県草津町へご移動。29日に帰京された。

 27日には両陛下で「第33回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」のコンサートを鑑賞された。この前には、陛下が湿原を散策している間、皇后さまがピアノを練習し、別々に過ごされる時間もあった。

 皇后さまのピアノ練習とは、世界的な音楽家から指導を受ける恒例のワークショップ(体験型講座=レッスン)への参加で、今年はメンデルスゾーンの曲を練習された。

 今年のレッスンは27日午後、28日午前と午後、29日午前の計4回。報道関係者に公開された27日午後のレッスンで皇后さまは、テンポや弾き方について、バイオリンやチェロ奏者に「大丈夫? 今のでいい?」などとアドバイスを求めながら演奏を繰り返し、予定終了時間を過ぎるまで練習された。この回だけでも1時間程度で、4回のレッスンは相当密度が濃いものだったようだ。

 地元の音楽関係者によると、皇后さまは草津滞在時の恒例になっているこのレッスンを、とても楽しみにされている。音楽祭に合わせて来日する音楽家たちは例年概ね同じメンバーのため、再会を喜ばれるのだという。

 とはいえ、「静養先でなぜここまで一生懸命にピアノの練習をされるのか?」と思う方もいることだろう。実は皇后さまは、練習した曲を毎年、ほかの音楽家とともに、音楽関係者や地元住民らの前で演奏されているのだという。そこにはもちろん、陛下もいらっしゃる。報道されないプライベートなコンサートというわけだ。

 両陛下はこのように、毎年夏に都会から離れてしばしリフレッシュするが、ときには思いがけない事態に遭遇されることもある。

平成13年に静養のため滞在していた栃木県日光市では、子供のツキノワグマとニアミスするというハプニングに見舞われた。

 当時の報道などによると、7月17日朝、両陛下が宿泊していたホテルの庭に、体長約110センチ、体重約40キロの1歳半から2歳半とみられるオスの子供のツキノワグマが寝転がっていた。両陛下は宿泊していた部屋でクマを発見し、双眼鏡を使って約30分ほど眺められたという。

 クマはしばらくして山に戻った。両陛下との距離は40メートル以上あったため、危険が及ぶことを心配するような事態にはならなかった。

 静養から戻った翌日の30日朝には、両陛下は東京都千代田区のJCIIフォトサロンで、写真展「~150年を遡(さかのぼ)る幻の古写真~下岡蓮杖の世界」をご覧になった。

 下岡蓮杖は営業写真師のさきがけとして、幕末、明治にかけて活躍し、日本の写真界の発展に大きく貢献したとされている。写真展には、画家としても活動していた下岡蓮杖の絵画なども含めた作品約70点と当時使っていたカメラなどが展示されている。

 両陛下は、文部大臣や法務大臣を歴任した元衆議院議員で、日本カメラ財団の森山真弓理事長からの出迎えを受けられた。両陛下は明治初期に撮影された皇居の竹橋や坂下門の写真などを熱心にご覧になった。

坂下門の近くのお堀の前で、しじみを取っている人を写した写真もあり、陛下は、「しじみですか」と驚かれていた。また、「吹上御苑瀧見御茶屋」と書かれた写真を見て、陛下は「今の観瀑亭だね」と話された。

 両陛下は、側近が用意した現在の写真と見比べながら、「今は木がたくさんありますね」「この辺りに半蔵門があるのかしらね」などと話された。皇后さまは「透き通った紙を重ねて見たらおもしろそう」と笑顔を浮かべられた。

 また、女性や子供、商人、医者など、当時の人々を写した人物写真もじっくりとご覧に。皇后さまは着物姿の女性と子供を撮影した写真を見ながら、「ずいぶんと高いげたをはくんですね」と話し、陛下は「道がぬかるんでいるからかしらね」と答えられた。

 当初、予定していた滞在時間は20分足らずと短かったが、両陛下は非常に興味深く写真をご覧になっていたため、関係者が出発時間が迫っていると何度か声をかける場面があった。

 一方、皇太子ご一家は今週、引き続き那須御用邸で静養された。宮内庁によると、皇太子さまと愛子さまは、那須で登山を楽しまれたという。

 三笠宮さまは31日、東京都中央区の聖路加国際病院から退院された。6月15日に入院し、7月11日に心臓の弁の機能を回復する手術を受けられていた。病院によると、退院後は医師がお住まいの宮邸を訪問。プログラムを作り、三笠宮さまにリハビリを今後も続けていただくという。

車いすで病院から出て、報道関係者から「退院おめでとうございます」と声をかけられると、穏やかな表情で手を振って応えられた。妻の百合子さまも一礼し、一緒に車に乗り込まれた。

 


今週は公式行事などが少なく、公務のない宮家もあった。

 秋篠宮妃紀子さまは25日、有楽町朝日ホール(東京都千代田区)で「第29回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された。

 高円宮妃久子さまは25日、新国立劇場(渋谷区)で、「牧阿佐美バレエ団公演 時の彼方(かなた)に~ア・ビアント~」をご覧になった。26日にも次女の典子さまと同じ公演をご覧になった。

 久子さまは同日夜には国立競技場(新宿区)で、ヤングなでしこの愛称で人気を集めているFIFAU-20女子ワールドカップジャパン2012の日本代表対スイス代表の試合を観戦された。31日は新渡戸稲造博士生誕150年祭に出席するため岩手県を訪問された。




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