【皇室ウイークリー】(241) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









両陛下、軽井沢でご散策やテニス。

眞子さま、悠仁さまと「お別れ」のご旅行。





天皇、皇后両陛下は23日、静養のため長野県軽井沢町に長野新幹線で入られた。両陛下は同日午後、町内の大日向開拓地を散策した後にテニスをされた。

 大日向開拓地は、開拓移民団として昭和13年から15年に旧満州に渡り、終戦後に軽井沢に入植した大日向村(現在の同県佐久穂町)の住民764人が開拓した地域。終戦後に全国を巡幸した昭和天皇は、22年に同地を訪問している。両陛下も皇太子・同妃時代から数回訪問し、心を寄せられている。

 両陛下は大日向開拓地でキャベツやサニーレタスの畑をご覧に。晴れたり曇ったりの天候で、皇后さまは到着時に開いた日傘をすぐにたたみ、「良かった。そんなに暑くなくて」と述べられた。

 大きな実と赤い花をつけた多年草のベニバナインゲンの前では、お住まいの皇居・御所にもあることを話題にし、陛下は「メキシコ(原産)のものでね」などとご説明。皇后さまは「もっと大きくなりますね」と話された。

 両陛下は例年、この時期に軽井沢町を訪問されている。今回のご静養では同町と群馬県草津町に滞在し、29日に帰京される予定だ。

 皇太子さまは20日、東京都台東区の東京都美術館で開催中の美術展「マウリッツハイス美術館-オランダ・フランドル絵画の至宝-」を鑑賞された。

 マウリッツハイス美術館は、オランダの都市ハーグの中心地にあり、西洋美術史に影響を与えた17世紀オランダ・フランドル絵画のコレクションなど約800点を所蔵。世界に三十数点しか現存しないフェルメールの作品を3点所有している。今回の美術展には、フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」など50点を展示している。


皇太子さまは平成18年にご一家でオランダを訪問した際、美術館でベアトリックス女王の出迎えを受け、雅子さまと絵画を鑑賞された。

 皇太子さまは東京都美術館の担当者の説明を受けながら、「光と影の巨匠」として知られるレンブラントや、ルーベンスなどの作品を一点一点じっくりとご覧になった。フェルメールの初期の作品「ディアナとニンフたち」は神話を元に、女神・ディアナが狩猟の合間に休憩し、若く美しい女性の精霊「ニンフ」に足を洗ってもらっている場面が描かれているといわれている。

 ディアナの後ろにはご法度の妊娠をしてディアナを怒らせてしまったニンフ・カリストの姿も描かれているという。皇太子さまは「ディアナの顔が曇っているのは何かあるのでしょうか?」と質問され、担当者は「後ろにカリストがいるからではないでしょうか」と答えた。

 担当者は「神話についてご説明しようと思っていましたが、すでに知っていらっしゃるご様子で、絵の背景などについても非常にお詳しかったです」と話した。

 また、美術展の目玉でもあるフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の前では、ほかの作品よりも長い間立ち止まられた。担当者に「モデルはいろいろな説があるんですね」「真珠は大きいですね」「光の当て方に特徴がありますね」などと話された。また、右側に移動して角度を変えて見ながら「こちらでも視線が合うんですね」と感心し、「ずっと見ていたくなる絵ですね」と感想を述べられた。

皇太子さまはこの日の午後には静養のため、ご一家で栃木県に入られた。ご一家は午後3時ごろにJR那須塩原駅で、地元住民約400人に手を振って応えられた。約2週間、那須御用邸に滞在される。

 秋篠宮ご夫妻の長女で国際基督教大3年の眞子さまは24日、英国のエディンバラ大に留学するため、成田空港から英国へ出発された。美術や文化財に興味がある眞子さまは、学生寮に入り、9月から来年5月まで、人文社会学部で美術分野を中心に授業を受けられる。

 出発前の22日には、皇居・賢所で参拝をされた。両陛下がお住まいの御所にも訪問し、あいさつをされた。先週には母親の紀子さまや、弟の悠仁さまと軽井沢に滞在された。半年以上にわたって海外を中心に過ごすのを前に、皇室のみなさまとさまざまな形で別れを告げられたようだ。

 眞子さまに限らず、皇族方は自身の研究を深めるため、大学時代などに海外に留学されてきた。皇太子さまは昭和58年に英国のオックスフォード大でテムズ川の水運史を学ばれた。秋篠宮さまは63年にオックスフォード大大学院で、動物学を学ばれた。今年6月に亡くなった寛仁親王殿下も43年にオックスフォード大にご留学。寛仁さまの長女の彬子さまも平成16年に同じオックスフォード大で日本美術史を研究された。高円宮家の長女、承子さまは16年に英国のエディンバラ大で犯罪心理学などを学ばれた。

 英国に留学される皇族が多い中で、桂宮さまは昭和46年にオーストラリア国立大大学院に留学された。留学ではないが、城西国際大で福祉を学んでいる高円宮家の三女、絢子さまはカナダに研修に行き、カナダの福祉について学ばれた。


各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 16日からベトナムを訪問していた秋篠宮さまは同日、ハノイ入りし、17日にチュオン・タン・サン国家主席を表敬訪問したほか、少数民族の村落調査のため山岳地帯、マイチャウを訪れ、23日に帰国された。

 紀子さまは21日、国立国会図書館国際子ども図書館(東京都台東区)で展覧会「世界のバリアフリー絵本展-国際児童図書評議会2011年推薦図書展」をご覧になった。

 高円宮妃久子さまは、東京都港区の赤坂御用地内にある高円宮邸で、産経国際書会の副会長らと接見された。

 21日には高円宮邸で、ロンドン五輪のアーチェリー男子個人銀メダリストの古川高晴選手や、アーチェリー女子団体で銅メダルを獲得した川中香緒里選手をはじめとする出場選手らとお会いになった。23日には幕張メッセ国際展示場(千葉市美浜区)で開催された「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2012」の開会式に出席された。




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   大日向開拓地のキャベツ畑を歩かれる天皇、皇后両陛下=23日午後、長野県軽井沢町(代表撮影)