ボクシング男子ミドル級決勝で、村田諒太選手が金メダルを獲得してくれた。感動で思わずうるうるする。オリンピックのボクシングで金は何と48年ぶりだ。そうだ、あの東京オリンピック以来の快挙なのだ。
はあ~、あの日ローマで眺めた月が(ソレ、トトントネ)♪
今日は都の空照らす(ア、チョイトネ)♩
東京オリンピックのボクシングで金メダルを獲ったのは、桜井孝雄だ。派手さはなかったが、固いガードと正確なパンチでポイントを重ねる選手だった。プロボクシング人気の高かった時代ゆえ、アマチュアを格下に見る風潮があったが、そんな偏見を吹き飛ばした。ボクシングはいかがわしい見世物じゃない。実に爽やかで健全でカッコのいい競技じゃないか、誰もがそんな新鮮な印象を持った。
4年たったらまた合いましょうと 固い約束夢じゃない♪
ヨイショコ~リャ 夢じゃない♫
桜井氏はその後、鳴り物入りでプロに転身。ファイティング原田など屈指の強豪のいるバンタム級ゆえ随分苦労したが、69年から71年に引退するまで、OBF東洋バンタム級チャンピオンとして活躍した。
オリンピックの顔と顔、ソレトトント、トトント顔と顔~♫
強いし二枚目だし、たぶん村田選手もプロに転向するだろう。噛ませ犬相手の興業で有名な亀○兄弟が生んだ、下品で汚らしいプロボクシングのイメージを刷新出来る希有な人材だ。ボクシングは決してチンピラヤクザの喧嘩じゃない。スピードと頭脳とパンチを競う素敵なスポーツだ。村田選手には、ボクシングの素晴らしさを広める伝道師になって欲しい。
え?東京五輪音頭なんて、知らない?そういう人は、こちらをどうぞ。