【40×40】河添恵子
日本は周辺諸国による“集団いじめ”に遭い続けている。5月には日本固有の領土・竹島周辺で、韓国政府の後援による国際ヨットレースが開催された。先日、北方領土の国後島入りをしたロシアのメドベージェフ首相は、「一寸たりとも領土は渡さない」とばかりに日本に牙を剥(む)き、「(日本人は)酒ものどを通らないほど怒っているだろうね」などと住民と談笑し馬鹿(ばか)にしてくれた。そして野田佳彦政権による尖閣諸島の「国有化方針」に対し、中国は「固有の領土」という常套(じようとう)句以外、新たに「神聖領土」を使って反発姿勢を強めてくれた。
泣き面に蜂×蜂×蜂…。最低最悪な政治が続く日本。近隣不良諸国にとっては、さぞかしいじめがいがあるってことか。彼らは早々にトップギアへチェンジ、蛮行をエスカレートさせていくだろう。
ちなみに尖閣諸島の購入に向けて寄付をした国民の多くは、石原慎太郎東京都知事のアメリカでの発言に共鳴したのだ。いまさら「国有化」なんて言われても、民主党政権&永田町の腐敗住民、売国官僚たちには任せられない。で、民主党と袂(たもと)を分かった「国民の生活が第一」の御仁やガールズ。アナタたちが「自分の生活が第一」であることくらい国民は知っている。「反増税、反原発」を叫べば選挙に勝利→議員バッジ更新って算段だろうが、国民をなめきっているこの類いが、国難続きの日本を立て直す原動力になんぞなり得ない。次の選挙がいつかは?だが“離党心中”だけ静かに見届けたい。
先日、私は新潟市そして佐渡にいた。中国総領事館への新潟の土地売却に反対する国民の声=署名は、70日間で15万を超えた。この叫びに国はどう応えるのか? そして佐渡の玄関・両津港からほど近い「旧能楽の里」。血税を投じた立派な建物は、大連出身の帰化人が運営する学校法人の所有になったが、島の旅館にも中国マネーが侵食中。佐渡も中国の島に…。世界の歴史はこう教えている。「国力すなわち軍事力」そして「国家が未来永劫(えいごう)存在する保証など、どこにもない」ってことを。
(ノンフィクション作家)