【皇室ウイークリー】(235) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










両陛下、御所でご静養の理由は…。

皇太子さま、ハードな「サウジ0泊ご弔問」






 天皇、皇后両陛下は今週、主にお住まいの皇居・御所で静かに過ごされた。水曜、木曜の20、21日は、宮内庁が発表する公式なご活動がなかった。平日に2日連続でご活動が1件もないのは、比較的珍しいことだ。

 宮内庁の山本信一郎次長は18日の定例会見で、両陛下は同日から22日まで葉山御用邸(神奈川県葉山町)で静養する計画があったが、19日に寛仁親王殿下の墓を拝礼することになったため、日程を考慮して静養は見合わせ、御所でゆっくりされることにしたと明らかにした。

 両陛下は5月中、仙台、ロンドン、山口を3週連続で訪問するなど、忙しく過ごされた。静養は主に、この時期のお疲れを取っていただく目的で考えられていたという。

 両陛下は19日、東京都文京区の豊島岡墓地にある寛仁さまの墓を訪れ、拝礼された。両陛下は皇室のしきたりで、本葬に当たる14日の「斂葬(れんそう)の儀」に参列しなかったため、墓を訪問されるのは初めてとなった。

 宮内庁幹部らによると、両陛下は、斂葬の儀の後になるべく早く墓を参る意向をお持ちだったが、15日は横浜での式典、16日は皇居・皇霊殿での「香淳皇后例祭の儀」にそれぞれご出席。17、18日には墓所で一般の拝礼が受け付けられるなどしたため、ご訪問が最速でこの日になり、静養を見合わせる結果になったという。

両陛下のご拝礼では、寛仁さまの母親の三笠宮妃百合子さまと寛仁さまの長女の彬子さま、次女の瑶子さまが墓の入り口で迎えられた。頭から黒いベールをかぶり、喪服姿で深々と頭を下げられる彬子さまと瑶子さまに、陛下は言葉をかけられた。

 陛下は墓の前で一礼し、司祭長から玉ぐしを受け取り献上された。皇后さまも続かれた。両陛下は5分あまり滞在された。

 皇太子さまは20日、サウジアラビアのナエフ皇太子が16日に死去したことを受け、同国を弔問するため、政府専用機で同国に向けて出発、21日夜に帰国された。サウジ国内へは片道約12時間、同国滞在時間は約8時間(0泊)、リヤドからチャーター機に乗り換えて訪れた弔問先のジッダでの滞在は4時間足らずというハードなご日程だった。

 宮内庁によると、皇太子さまは陛下とご自身の弔意をサルマン新皇太子に伝えられたという。皇太子さまは25日には、東南アジア3カ国への公式訪問に出発される。

 11日からウガンダを公式訪問していた秋篠宮ご夫妻は17日に帰国された。常陸宮ご夫妻と高円宮妃久子さま、長女の承子さま、次女の典子さまは17日、赤坂御用地の秋篠宮邸で、ウガンダから帰国された秋篠宮ご夫妻を出迎えられた。

 秋篠宮ご夫妻はウガンダで外交関係樹立50周年を記念した晩餐会に出席したほか、野生生物の施設などを訪問された。

帰国後、ご夫妻は宮内庁を通じて感想を発表し、緑豊かな国土の美しさから「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダについて、「ビクトリア湖やナイル河の源とされる場所を訪れたときに、多くの鳥類とともに、その自然景観の一部に接することができたように感じました」と述べられた。

 また、現地でJICAの専門家や青年海外協力隊員、日本に留学経験のある人らと交流したことについて、「多くの人々の尽力が日本・ウガンダ両国の良好な関係に寄与していることを強く感じました」「視察先や人々とのふれあいを通して、ウガンダへの理解を深める貴重な機会になりました」とつづられた。

 三笠宮さまは15日、東京都中央区の聖路加国際病院に入院された。寛仁さまの葬儀などで疲れがたまったためで、「静養」の意味合いが強いが、軽いかぜのような症状もみられるという。14日の「斂葬の儀」には車いすで参列されていた。

 


各宮家は今週もさまざまな活動に臨まれた。

 秋篠宮ご夫妻はウガンダから帰国後も精力的に活動された。帰国翌日の18日は、御所で両陛下にあいさつをし、夕食をともにされた。19日には村井嘉浩・宮城県知事から震災関連の説明を受けられた。21日には、離任する駐日オランダ大使夫妻を引見された。22日にはご帰国に伴い、武蔵野陵、武蔵野東陵(東京都八王子市)を参拝された。

 ご夫妻の長女の眞子さまと久子さま、承子さま、典子さまは16日、両陛下と皇霊殿での「香淳皇后例祭の儀」に臨まれた。常陸宮ご夫妻は武蔵野東陵で行われた香淳皇后山陵例祭の儀に参列された。

常陸宮ご夫妻は18日、「第68回日本芸術院授賞式」の受賞者らを対象として、両陛下が皇居・宮殿で開かれた茶会に陪席された。19日には、ホテルオークラ東京(港区)で開かれた「平成24年度全国発明表彰式」と受賞懇親会に出席された。

 久子さまは16日、横浜市中区の横浜ニューグランドホテルで開かれた「日本アジア協会創立140周年記念講演会」に臨席された。22日には、帝国ホテル(東京都千代田区)で、「いけばなインターナショナル東京支部主催支部創立55周年記念『六月昼食会』」に臨まれた。






草莽崛起:皇国ノ興廃此ノ一戦在リ各員一層奮励努力セヨ。大日本帝国憲法復活! 

                          日本芸術院賞の受賞者らと歓談される天皇、皇后両陛下

                                 =18日午後2時36分、皇居・宮殿(代表撮影)