日本一の撤回男。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






夕刻の備忘録 様のブログより。





大声で高値を叫び、妥協を持ち掛ける。
相手が怯めば、値引きをする。

僅かな値引きが、本来ならそれでも法外な高値が、一転して安値に見えるというヤクザなカラクリ。これを自らの「交渉術」と称して恥じない男の「前言撤回・日本一への挑戦」が今、一つの山場を迎えている。

維新の国政不進出言及 橋下氏、都構想実現前提に
 橋下徹大阪市長は10日、「大阪都」構想実現のための法案が今国会で成立すれば、大阪維新の会として国政進出しない可能性に言及した。次期衆院選に向け維新の会の動向に神経をとがらせる各党を牽制、早期の法整備を促す狙いがあるとみられる。橋下氏は市内で記者団に「もともと都構想を目がけて国政進出すると言ってきた。あくまでも法案成立が第一の目標だ。何か大きな大義がなければ(進出しない)」と述べた。同時に「維新の会幹部に諮ったわけではない」とも述べ、最終的な対応方針でないことを強調した。
(2012.6.12 07:14)

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120612/lcl12061207150000-n1.htm

原発再稼働反対を撤回し、
倒閣宣言を撤回し、
今度は国政挑戦を撤回する。

いや撤回などしていない、そう支持者達は主張するだろう。しかし、支持者であればなおさら、その「交渉術」を心得ている筈だ。その「手口」を知っている筈だ。

国政挑戦も高値の吹っかけなら、その撤回を匂わすのも同じく高値の吹っかけである。何か獲物を見付けると、大袈裟に騒いで見せて、無理難題を吹っかける。そして頃を見て、撤回、撤退を匂わせる。それが弁護士首長の「大義」とやらの正体である。

大規模停電が起これば「人が死ぬ」、これは一番最初の段階から多くの人が指摘してきたことである。そんな初歩の初歩である話を今さら持ち出して、「びびった」だとか「負けたと思われてもしかたない」だとか、どの面さげて、幼稚な言い訳をするのか。自らの「ブレイン」とやらは、関電をテロリスト呼ばわりまでしているのである。侮辱するだけ侮辱しておいて、一転「期間限定で稼働させろ」と吠えるとは、まさに人間のすることではない。

日本一の撤回男、その名はハシゲ。
ハシゲのゲは、下の下のゲである。
ゲゲゲのハシゲである。
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支持者達に問いたい。複雑な問いではない、全く簡単な、子供でも理解する問いである。こうした「自称交渉術」を駆使して、ハッタリに次ぐハッタリで、行政を掻き回し、人心を操る手法をどのように考えるのか。

最もよく聞く反論が、「大阪の深い闇と戦っている以上、少々乱暴な手法を採ることもやむを得ない」「奇麗事では済まない連中を相手にしているのだ」「風穴を空ける為の貴重な人材であり、致し方の無い手法である」等々、というものである。

では、この種の反論を展開する人達に問いたい。
「その闇の勢力が最も嫌がることは何ですか」と。

白昼堂々とサボタージュをし、入れ墨を見せびらかせ、選挙違反は日常茶飯事。そんな連中が公務員を名乗り、その地位を最大限に活用して、私利私欲の為だけに税金を盗み取っている。「彼等が最も恐れることは何だと思いますか」と聞いてみたいのである。

その答は、絶対に必要な一つの要素は、「この知事は、あるいはこの市長は長期政権になる」ということを、相手側に骨の髄まで分からせることではないか。有権者の支持がある限り、二期8年は当然のこと、12年、16年と命続く限りこの地位に留まって、内部の浄化を徹底的に行う、と宣言することではないか。

この宣言が「本気だ!」と相手側に受け止められれば、事態は急変するのである。一期4年なら、仮病も使える。サボタージュも誤魔化せる。退職金も満額貰える。地位保全の裁判を起こしても、それぐらいの時間は稼げる。こうした発想を打ち砕くのが「長期政権宣言」である。

どんな無理をしても8年、12年は誤魔化せない。中堅・若手も16年も経てば、退職金の心配ばかりする年齢になる。そんな時に、「昔のワル」を知っている首長がいればどうなるか。チンピラであればあるだけ、こんな姑息な心配で夜も寝られないのである。

一番簡単な例が、サッカーの監督である。選手が監督をボイコットして、その首を取ることは極めて簡単である。親会社やサポーターの支持の弱い監督なら、5連敗もすれば首になる。2ヶ月も我慢すれば、次の監督がやってくる。だから選手はこうした監督の言うことを聞かないのである。重要なことは新しい監督と契約することではなく、会社やサポーターが、この監督は長期政権になる、文句を言う選手は余所のチームへ行け、と宣言することである。

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さて、問いである。何故、「闇の勢力」と戦う「改革の旗手」は、自らその地位に骨を埋めて、徹底的に戦うぞと宣言しないのか。ただ一言、そう言うだけで大勢は決するのである。しかし、何故かそれをしない、「その理由は何ですか?」と問いたいのである。

ぶち上げては撤回し、ぶち上げては撤回しの繰り返しである。国政に色気を見せて、一期の任期すら満了しないような口吻で、相手を攪乱させているように見えて、実は「大安心させている」のは何故か。その理由を教えて貰いたいのである。この一点のみでも、「闇の勢力」と本気で戦うつもりがないことは明白ではないか。

本気でない人間に、行政の枠組まで破壊されて、「壊すだけ壊したから後はお任せ!」と逃げ出された時、取り残された人達は、ゾンビのように甦った「新生・闇の勢力」の餌食になるのだ。それは前にも増してパワーアップした大悪魔に変じているだろう。

どんな荒技よりも相手が嫌がる、「長期政権宣言」をしない理由を教えて欲しい。この疑問に明確に答えて頂きたい。とりわけ地方行政は、その地に住む人々の一生を左右する大問題なのである。選挙結果云々の前に、その心掛けとして、「有権者の支持ある限り、この地の為に尽くしたい」と宣言するのが当然ではないのか。それをしない真っ当な理由があるなら、教えて貰いたいと切に希望する。