中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。
丹羽中国大使の「尖閣列島購入計画は危険だ」という発言には驚愕したが、それを受けて藤村官房長官が個人の意見であるとして問題にしないことにも驚きを禁じえない。これが逆に中国であれば即、本国召還、更迭、極刑にも処せられる性格のものであろう。
丹羽大使は日本は「中国の属国になった方が良い」というお考えの持ち主であることを聞いていたので心配していた。今や日本を抜いて世界第2の経済大国になった中国に対するODAを継続すべしという主張にもさもありなんと思い、日本の国益というより中国の国益のために日夜励んでおられるであろうという事は想像していた。
一番国家間に問題があり、難しい大使とされる中国大使に民間の、それも中国と取引の一番多い商社のトップが任命されたことについては大いなる危惧の念を抱いていた。相当な裏工作もあったのかもしれない。何より当時の首相は「沖縄は独立したほうがいい」と言ってはばからない菅総理であったから、まさに意にかなった人事だったのかもしれない。外交官は「商」ではなく「士」でなければならない。
外交官は採用されるとすぐ世界中の大学に分散留学する。その内、中国の大学に留学した人達をチャイナスクールと称するらしい。当然その人達の最終目的は中国大使になることである。しかし、外交官としてかの地に赴任するにはその国のアグレマンが必要とされる。これは、その外交官を自国に受け入れるという許可証である。中国語を専門とする外交官は外務本省と中国を行ったり来たりして昇進していく。2等書記官、1等書記官、公使として赴任するたびに赴任国の了解を必要とする。中国のような独裁国家ではアグレマンを出すも出さないも政府の胸先三寸だから、次に昇進して赴任する為にも、いかに中国に気に入られるかが最大の関心事になる。日本国の利益というより、中国のお気にいるようなことを第一に考える性癖になってしまうのではないか。これは、歴代の外務省中国関係者の振る舞いを見れば明らかである。
商社は何を売っても商売になるが、国だけは売ってはならない。丹羽中国大使は即刻更迭すべきである。それを主張すべき野党自民党の責任は重大であるが、大丈夫かな。マスコミも一部を除いてほとんど報道しない。それほど中国が恐いのか、遠慮しなければならない理由があるのだろうか、このままでは日本全体がすっぽり中国に取り込まれてしまうだろう。
尖閣買収計画を推進する石原都知事、そしてもう11億円を越えた寄付を行っている日本国の姿無き愛国者達の気概だけが日本を救うことになる。
さて、いよいよ通常国会も会期末を控え緊迫してきた。与党民主党も野党自民党の内部も1枚岩ではない。選挙恐怖症の民主党議員がどう動くのか。言葉だけは勇ましい野田総理に解散総選挙を断行するだけの胆力と党内求心力があるのか、なければ野田れ死にだ。見ものである。