芸能界は胡散臭い。昔から興業にはヤクザが関わってきたし、芸能プロダクションの看板を掲げる暴力団のフロント企業もあるくらいだ。スポットライトを浴びるタレントも、かっては河原乞食と呼ばれた生業だ。得体の知れない連中も多い。でも裏には暗い闇があっても、表は華やかで明るく健全でなければいけない。老若男女に夢や潤いを与える世界だ。人の目に晒す部分だけは清く正しく美しくあれ。絶対に裏の顔なんぞ見せちゃいけないのだ。
ところが、吉本興業 は実に柄が悪い。裏の闇を見せて何が悪いと云う開き直った態度だ。河本準一による生活保護詐取は、社会的な制裁が加えられるべき犯罪だ。にもかかわらず、弁護士を立ててシラを切るかと思えば、屁理屈ばかりのいい加減な釈明会見で幕引きを図ろうと企む。本人を謹慎処分にするワケでもない。次長課長 を課長係長に降格するつもりもない。
そうこうするうちに、今度はキングコングの梶原なる売れっ子漫才師も、母親の生活保護受給が明るみに出た。売れているのに生活保護を申請するのは、河本同様の詐欺だろう。本人の罪は重い。しかし一方で、吉本興業 が雇用するタレントたちにマトモな給料を払わず、会社ぐるみで生活保護を申請させていると云う噂が本当に聞こえてくるではないか。
驚いたのは千原せいじと云う漫才師だ。河本の不正受給問題に関連して、公共の電波を使い、何と片山議員を恫喝する暴言を吐いた。「片山の旦那、結構でかい会社潰しているらしいなあ」「政治生命をかけて追求してください!w」そんなセリフをあんな品のない顔で云われたら、誰だって恐怖を覚える。
税と社会保障 制度の改革に向け、現行制度に関わる不正を追求するのは、国会議員として当然の職務だ。しかも片山議員は日本国民のために、在日外国人の生活保護受給問題を真正面から取り上げてくれた立派な方だ。憲法で保証された国会議員の活動を妨害しようとは、一体この千原ってどこの国の人間なのだ?
河本についてはテレビ局も降板不要と判断しているようだが、やはり吉本興業 が無言の圧力をかけたのか。いや、良識のないテレビ局のことだ。嫌なら見るな、とでも云いたいのか。しかし河本や梶原、千原などと云う連中が悪党面を下げて画面に登場するのを、視聴者が我慢して眺めるとでも思うのなら大馬鹿だ。
芸能にしろテレビにしろ、一般人が相手にしなくなったら、もう終わりだ。宣伝効果なしと分れば、あるいはヘンに宣伝すると不買運動が起こると思えば、スポンサーは番組提供もしないしスポットCMも流さない。電波を使った組織暴力が許される時代ではない。仮に次長課長 が主任ヒラに降格されても、世間は許さない。生活保護の詐取なんて、納税者は絶対に許さないのだ。