海軍飛行予備学生14期同期会
昭和18年の学徒出陣で召集され、特攻などで多くが戦死した海軍第14期飛行予備学生の同期会が27日、東京都内で開かれた。高齢化などから「最後の総員集合」と銘打たれ、全国から約160人が参加した。
冒頭、同期生で茶道裏千家第15代家元の千玄室さん(89)が献茶し「今、生かせていただいているのは、亡きみなさんのおかげ」と、志を胸に散った仲間に語りかけた。
長沢剛正さん(90)は「『みんな死ぬために来たな』と言われた仲間が今も集まっている」と再会を喜び、関戸信定さん(90)は「最後とはいえ、海軍同期生はこれからも結束を保ち、がんばっていく」と語った。
空母「飛龍」に搭乗、爆撃機で真珠湾攻撃を経験した14期生の教官、城武夫さん(93)は開戦について「戦後は批判もあるが、当時は今やらないと日本は滅亡するという思いだった。第一線で戦えるのは男子の本懐と感じていた」と話した。最後に全員で「同期の桜」を歌い、帽子を振って別れを惜しんだ。
最後となった海軍第14期飛行予備学生の同期会で献茶する、同期生の千玄室さん
=27日午後、東京都新宿区
最後となった海軍第14期飛行予備学生の同期会で「同期の桜」を歌う参加者
=27日午後、東京都新宿区