たちあがれ日本・自主憲法大綱案の要旨。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









【前文】政治権力は国民に由来し、代表者を通じて行使▽恒久平和を念願して侵略戦争を否認▽日本固有の伝統や文化を継承

 【天皇】天皇は象徴的元首で、国家元首としての法的地位を保持▽男系男子による皇位継承を明記

 【安全保障】自衛のための戦力として自衛軍を保持▽個別的、集団的自衛権を有し、行使できる旨を確認▽有事に際し、首相による非常措置権の行使と国会による民主的統制を明文化

 【国民の権利・義務】国民に国家・社会の秩序の維持義務▽表現の自由は個人の名誉やプライバシーの保護などから一定の規制を受ける場合有り▽家族の価値と保護すべき国の責任を人権の通則的原理として規定▽参政権など日本国民を対象とするものを除き、基本的人権を在留外国人に保障

 【国会】法律案の議決の衆院優越を徹底▽参院に外交、防衛、決算承認など特定案件の先議権を付与

 【内閣】行政権の首相独任制的性格を強化

 【司法】憲法裁判所を設置

 【国と地方の関係】地方公共団体の課税自主権を明記▽外交、安全保障など国の専権事項を明文化

 【国益・最高法規】国旗は日章旗、国歌は君が代と明記▽領土、領海、経済水域、海洋資源、領空の保全は義務であり権利▽憲法は国の最高法規

 【憲法改正手続き】発議要件は衆参各院の過半数、国民投票の過半数の賛成で改正。各院の3分の2以上の賛成で発議されれば国民投票は不要。



男系男子による皇位継承を明記。



 たちあがれ日本(平沼赳夫代表)は25日、自主憲法大綱案を発表した。集団的自衛権行使の明文化や「男系男子による皇位継承」を打ち出すなど保守色を前面に打ち出した。東京都の石原慎太郎知事が結成を目指す新党の改憲構想のたたき台としても注目される。

 大綱案では、「日本人が心の拠(よ)り所としてきた伝統的な価値観」を重視し、前文にも明記。天皇については「日本国および日本国民統合の象徴」とした上で「国家元首としての法的地位を有する」とした。

 安全保障に関しては、平和主義の堅持を掲げながらも自衛のための戦力保持を明記。自衛隊は「自衛軍」と改める。テロや大規模災害を含めた国家非常事態に対処するため、首相の非常措置権の行使と国会による民主的統制を明文化する。

 「国益・最高法規」との条項も設け、憲法を「国の最高法規」と明記。「国旗は日章旗、国歌は君が代」と定め、近隣諸国の侵犯を念頭に領土・領海・領空の保全義務も定めた。

 また、首相の靖国神社参拝などを想定し「儀礼・習俗の範囲内で国や地方公共団体が宗教的なものに関わることができるよう配慮する」とした。