雅子さまご訪問、皇太子さまが後押し。
愛子さま「マル・モリ」、練習は昨年から。
皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまは15日、東京都豊島区の学習院目白キャンパスで行われた「第26回オール学習院の集い」の合同演奏会に出演し、チェロを演奏された。皇太子ご夫妻はオペラグラスを使って2階客席から鑑賞し、拍手を送られた。
宮内庁の小町恭士東宮大夫は20日の定例会見で、雅子さまはこの日の朝、体調が悪いため訪問を見合わせることを検討したが、皇太子さまが「ぜひ」とお勧めになったことなどにより、同行されることになったと説明した。
演奏会には幼稚園からOBまでの学習院関係者が次々と出演。初等科5年生に今春進級した愛子さまは、4年生から入った管弦楽部の一員として、「マル・マル・モリ・モリ!」とブラームス作曲のハンガリー舞曲を、計約10分間にわたって同級生らと演奏された。学習院関係者によると、愛子さまはこれらの曲を、昨年から練習されていたという。
愛子さまの後には、学習院の「先輩」でもある皇太子さまが、OB管弦楽団のビオラ奏者として同じステージに上がられた。愛子さまは同級生と一緒に見ていたため、皇太子さま(ステージ)、雅子さま(2階客席)、愛子さま(1階客席)と、同じ会場でバラバラの場所におられるという珍しい状態に。皇太子さまがこの場で演奏されたのは21年ぶりだったという。
OBの演奏曲は、ディズニーの有名曲の数々をメドレー形式に編曲したもので、愛子さまは「イッツ・ア・スモールワールド」の「世界は1つ」のくだりで指を1本出すなど、一緒にいた同級生とともに、手話のように手を動かされる場面もあった。
最後には、各世代の出演者による「大合同演奏」があったが、初等科は新6年生より下の学年は参加しなかったため、皇太子さまと愛子さまの「コラボ」は実現しなかった。来年以降同様の機会があれば、一緒に曲を演奏されることになりそうだ。
一方、小町大夫は20日の定例会見で、愛子さまが今週、18日から20日までの3日間、のどの痛みや微熱などの風邪の症状のため、学校を休まれたことを明らかにした。すでにほぼ回復されているという。
天皇、皇后両陛下は14日午後、皇居内にある宮内庁楽部で、春季雅楽演奏会を鑑賞された。同日午前の演奏会には高円宮妃久子さまの長女、承子さまが、前日の13日には久子さまが鑑賞された。
陛下は16日、皇居内の宮内庁病院で診察を受けられた。
両陛下は18日、東京都渋谷区の明治神宮文化館で、日本赤十字社などが主催する「昭憲皇太后と赤十字展」をご覧になった。
19日には天皇、皇后両陛下ご主催の「春の園遊会」が東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれ、宇宙飛行士の古川聡さんや、日本相撲協会元理事長の放駒親方など、各界の功労者ら1956人が出席。陛下は体調が万全ではないものの、皇后さまと元気なご様子で会場を歩きながら、20分以上招待者と歓談された。
園遊会には皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、常陸宮ご夫妻、寛仁親王殿下の長女の彬子さま、高円宮妃久子さま、次女の典子さまも臨まれた。
各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。
秋篠宮妃紀子さまは18日、明治記念館(東京都港区)で、紀子さまが総裁を務める恩賜財団母子愛育会が主催する「第44回愛育班員全国大会」に出席された。同会の総裁は昭和23年4月以降、長年三笠宮妃百合子さまが務められてきたが、平成22年10月に紀子さまが引き継がれた。今回は就任後初の出席となられた。
秋篠宮さまは20日、ホテルグランパシフィックLE DAIBA(港区)で、テニスのフェドカップの「日本対ベルギー」の抽選式に臨まれた。
常陸宮妃華子さまは17日、山種美術館(東京都渋谷区)で特別展「桜・さくら・SAKURA2012」をご覧になった。
18日、ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区)で、アジア婦人友好会主催「アジアの祭典チャリティーバザー」に出席された。
感染症の疑いがあるとして13日に東京大学医学部付属病院(東京都文京区)に入院した桂宮さまは、16日夕から高熱を出し、集中治療室(ICU)に入られた。宮内庁が17日に発表したもので、脱水症状や一時的な不整脈もあったが、間もなく回復されたという。
久子さまは14、15の両日、「第1回アジア・オセアニア弓道セミナー」のため愛知県を訪問された。